【2024年】SSDのデータ復旧おすすめ業者3選！料金相場や悪質業者を避ける選び方も解説

パソコンに内蔵されているSSDや外付けSSDが突然壊れてしまったり、内部に保存されているデータを誤って削除してしまい、どうすればよいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか？

SSD内部に記録されている大切なデータが消えてしまった場合は、データ復旧ソフトを使用して自力で復旧するかデータ復旧の専門業者に依頼するかのどちらかで対処することになります。

そこでこの記事では、SSDのデータ復旧が必要な方に向けて、おすすめの業者やデータ復旧ソフトを紹介していきます。SSDのデータが消えてしまう原因や業者を選ぶ際の注意点なども詳しく解説していくので、SSDのデータ復旧に関してお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

SSDのデータが消えてしまう原因

まずはSSDのデータが消えてしまう代表的な原因について解説していきます。SSDのデータが消えてしまう原因は「論理障害」と「物理障害」の2つに分けられるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 論理障害

SSDのデータが消えてしまう原因の1つ目は「論理障害」です。論理障害とは、SSDのデータやシステムに論理的な障害が発生している状態のことで、物理的な故障や破損が特に見られないのが大きな特徴です。主な論理障害には下記のようなものがあります。

• SSD内の必要なデータを誤って削除してしまった
• ファイルを上書きしてしまった
• ごみ箱に入れた必要なデータを完全に削除してしまった
• パソコンがウイルスに感染してしまいデータが変更されてしまった
• データの更新中に電源を切ってしまった
• SSDをフォーマットしてしまった

基本的には重度の論理障害でない限り、適切な対応をとればデータを復旧することが可能です。

2. 物理障害

「物理障害」とは、その名の通りSSD本体が物理的に壊れてしまったことによりSSD内のデータにアクセスできなくなってしまった状態のことをいいます。主な物理障害には下記のようなものがあります。

• パソコンや外付けSSDを高いところから落としてしまった
• 大雨や浸水などによりSSDが水没してしまった
• 経年劣化により寿命を迎えた
• 暑い部屋でSSDを使用して熱暴走を起こした
• 落雷の影響でショートしてしまった

基本的に物理障害は個人での復旧が難しいため、データの復旧を行う場合は専門の業者に依頼することをおすすめします。

SSDのデータを復旧する方法

ここからは、先ほどお伝えした論理障害や物理障害が発生したSSD内のデータを復旧する方法を紹介していきます。こちらは「市販のデータ復旧ソフトを使用する」方法と「データ復旧業者に依頼する」方法の2つに分けられるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

市販のデータ復旧ソフトを使用する

SSDに発生している障害が軽度の論理障害の場合は、市販のデータ復旧ソフトを使用してデータを復旧することが可能なケースが多いです。データ復旧ソフトは比較的安価なものが多いため、費用を抑えつつデータ復旧をしたいという方にはおすすめです。特に、SSDだけでなくHDDや他の記録メディアにも対応可能なデータ復旧ソフトを購入すれば、他の場面でも利用することができるでしょう。

ただし、データ復旧ソフトを使用する方法は確実にデータが復旧できるという保証があるわけではなく、ソフトの利用方法を間違えるとかえって症状が悪化してしまう可能性があります。また、物理障害や重度の論理障害には対応することができません。こういったケースでデータ復旧ソフトを使用してしまうとデータを取り戻すのが困難になってしまうため、大切なデータが入っている場合や障害の原因を判断できない場合は自力での復旧はなるべく避けるようにしましょう。

データ復旧業者に依頼する

SSDのデータ復旧方法の2つ目はデータ復旧の専門業者に依頼する方法になります。軽度の論理障害はもちろん、重度の論理障害や物理障害にも対応可能なケースがあるため、大切なデータがSSD内に入っている場合はなるべく早い段階でデータ復旧業者に依頼をすることをおすすめします。

特に、データ復旧業者は専門知識と経験が豊富であるため、データ復旧ソフトを自力で使用する場合に比べて復旧成功率が高いという点は大きなメリットだといえるでしょう。

SSDのデータ復旧おすすめ業者3選！

SSDのデータ復旧を業者に依頼した際の料金相場

ここからは、評判の高いデータ復旧業者のSSDの復旧料金相場を紹介していきます。ただし、これから紹介する費用は、軽度の障害が発生している際の目安になるので、障害の種類や復旧難易度等によって変わってくるという点は注意してください。

データ復旧業者	復旧料金（税込）
アドバンスデザイン	33,000円〜
A1データリカバリー	29,700円〜
Buffalo	33,000円〜
ロジテック	50,600円〜
日本データ復旧サービスセンター（AOS）	63,800円〜

※記事執筆時点の情報

以上の情報からSSDのデータ復旧費用相場は「29,700〜63,800円」程度ということになります。ちなみに、HDDの復旧を依頼する場合とそれほど変わらないことが多いですが、データ復旧業者によってはHDDよりも少し高い料金設定になっているケースもあります。

SSDのデータ復旧おすすめソフト

次に、データ復旧ソフトを使用してSSDのデータ復旧を行いたいという人に向けておすすめのデータ復旧ソフトを紹介します。ただし、前述の通りデータ復旧に失敗するリスクもあるため、基本的にはデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

Recoverit

「Recoverit」はWindowsとMac両方のデータ復旧に対応可能なデータ復旧ソフトです。復旧できるファイルの種類が多く操作方法が簡単なので、初めて行う方でも比較的使いやすいソフトとなっています。さらに、わかりやすい日本語表記なので、操作中に悩む心配もないでしょう。

失ったデータのスキャン機能を使って、目的のデータを復旧することができます。この時点でスキャンできなくても、さらに詳細なデータのスキャンを行ってくれるので、目的のデータを復旧することができます。

無料版も用意されていますが、データ容量100MBまでしか対応できないため、いったん無料版を試してみて問題ないようなら有料版を購入するという流れもおすすめです。

データ復旧ソフトを選ぶ際の注意点

ここからは、データ復旧ソフトを選ぶ際の注意点について詳しく解説していきます。

データ復旧ソフトでは軽度の論理障害にしか対応できない

データ復旧ソフトを使用してSSDのデータを取り戻そうとする際に、最も注意しなければならないのは「軽度の論理障害にしか対応できない」という点です。物理障害や重度の論理障害が発生しているSSDに復旧ソフトを使用してしまうと、かえって症状が悪化してしまうケースがあります。最初の段階でデータ復旧業者に依頼していれば取り戻せたデータが、データ復旧ソフトを使用したために取り戻せなくなってしまったり、復旧難易度が上がって費用が高額になってしまうこともあるため注意が必要です。

データ復旧ソフトが使用できる症状例（軽度の論理障害）

一般的にデータ復旧ソフトが使用できるのは下記のような症状の場合です。

• ゴミ箱に入っているデータを完全に削除してしまった
• ファイルを上書きしてしまった
• SSDのフォーマットをしてしまった

データ復旧ソフトが使用できない症状例（物理障害や重度の論理障害）

データ復旧ソフトでの復旧が難しいのは下記のような症状の場合です。

• SSD本体の部品が壊れてしまっている
• SSDの電源を入れても起動しない
• フォーマットを複数回繰り返してしまった

ユーザーのレビューを参考にする

データ復旧ソフトを選ぶ際には、実際に使った人のレビューを参考にすることも大切です。公式サイトの情報だけだと失敗したケースのことや注意点などをあまり知ることができないため、気になるデータ復旧ソフトがある場合は「ソフト名 レビュー」などのキーワードで調べてみることをおすすめします。

使用しているOSとの互換性があるか確認する

自身が使用しているパソコンのOSとの互換性があるかも事前に確認しておくようにしましょう。例えば、Macのパソコンを使用している方で、データ復旧ソフトを購入した後で「Windowsにしか対応していなかった」ということが発覚すると購入費用が無駄になってしまいます。最近では様々なOSに対応しているデータ復旧ソフトが増えてきていますが、購入後に後悔しないためにもきちんと調べておきましょう。

対応メディア数が多いかどうか確認する

SSDのデータ復旧をする場合、最低限SSDに対応しているデータ復旧ソフトであれば基本的には問題ありません。ただし、様々な記録メディアに対応しているソフトを選んでおけば、将来的に別のメディアが壊れた場合でも同じソフトで対応可能になるためコストパフォーマンスがよくなるのでおすすめです。

SSDの復旧を業者に依頼するメリット

ここからは、SSDの復旧をデータ復旧業者に依頼する際のメリットを紹介していきます。

データ復旧の成功確率が高い

業者に依頼する最大のメリットはデータ復旧の成功確率が高いということです。個人でSSDに発生している障害の種類を判別するのは難しいですが、知識と経験が豊富なデータ復旧業者であれば、症状に合った適切な対処を行なってくれるでしょう。

物理障害でも対応できる場合がある

物理障害に対応可能な点も業者に依頼するメリットの1つです。SSDが物理的に壊れていた場合、個人で分解してデータを復旧するというのはほぼ不可能ですが、データ復旧業者であればクリーンルームもあるため分解・修理・データの復旧を行うことが可能です。

SSDの状態によっては対応できないケースもありますが、大切なデータが入っている場合は業者に相談してみることをおすすめします。

SSDの復旧を業者に依頼するデメリット

次に、SSDの復旧をデータ復旧業者に依頼する際のデメリットを紹介していきます。

ある程度の費用が必要

データ復旧業者に依頼をするデメリットはそれなりに費用が必要になるという点です。SSDのデータ復旧費用相場は「29,700〜63,800円」程度とされていますが、これは軽度の障害の場合になるので、物理障害や重度の論理障害が発生しているケースではこれよりも費用は高くなると思っておいた方が良いでしょう。

復旧までに時間がかかる

業者に依頼するもう1つのデメリットとしては復旧までに時間がかかってしまうという点が挙げられます。データ復旧業者に症状の診断をしてもらうためにはSSDを送る必要があり、それから診断・契約・復旧作業などを行なっているとどうしても時間がかかってしまいます。

急ぎの場合は特急料金などを設けている業者もあるので、気になる方はチェックしてみることをおすすめします。

SSDの復旧をソフトで行うメリット

SSDの復旧をデータ復旧ソフトで行う際のメリットを紹介していきます。

比較的安い費用で復旧ができる

SSDのデータ復旧をソフトを用いて自力で行う場合、データ復旧業者に依頼する場合に比べて費用が安く済むというメリットがあります。特に、個人のデータで最悪取り戻せなくても大丈夫という場合は、データ復旧ソフトを試してみてもいいかもしれません。

復旧作業をすぐに行うことができる

SSDのデータ復旧作業をすぐに行うことができるのもソフトを使用してデータ復旧を行うメリットの1つです。基本的には、ソフトを探してインストールして実行するだけなので、早ければその日のうちに復旧作業を行うことが可能です。

SSDの復旧をソフトで行うデメリット

次に、SSDの復旧をデータ復旧ソフトで行う際のデメリットを紹介していきます。

復旧に失敗することがある

SSDのデータ復旧にソフトを使用する最大のデメリットは復旧に失敗してしまうことがあるという点です。特に、ソフトを使用する上での最低限の知識は必要になってくるため、パソコンの操作が苦手な場合は自力での復旧作業は避けた方がよいでしょう。

また、SSDに限らずデータ復旧は回数を重ねるごとに成功確率が下がると言われています。復旧に失敗したSSDを業者に持っていくと、費用が高くなったり断られることもあるため、データ復旧ソフトはそういったリスクも考えてから使用するようにしましょう。

論理障害にしか対応できない

SSD本体に障害が発生している物理障害に対応できないという点もデータ復旧ソフトのデメリットとなります。特に、SSDの内部の部品が壊れている場合、個人で原因を特定するのは非常に難しく、論理障害だと勘違いをして復旧ソフトを使用した結果かえって症状が悪化したというケースもあるため注意しましょう。

悪質な業者に依頼しないための正しいデータ復旧業者の選び方

ここからは、悪質な業者にデータ復旧を依頼してしまわないために優良な業者の選び方をいくつか紹介していきます。

成果報酬型を採用している

成果報酬型とは業者がデータ復旧に成功した場合にのみ費用をいただくという仕組みです。SSDのデータ復旧を業者に依頼するとそれなりに費用が発生してしまいます。大切なデータを無事に復旧できた場合は納得できるかと思いますが、もし業者に依頼して失敗してしまった場合、「データが戻って来なかったのに高額な費用だけ取られた」という事態になることも考えられます。こういったケースをなるべく避けるためにも、成果報酬型を取り入れている業者への依頼を優先するようにしましょう。

復旧実績が十分にある

データ復旧業者の実績はホームページなどで確認できるケースが多いので、まずは確認してみるようにしましょう。特に、官公庁や大手企業などの実績が多い場合、信頼できる業者である可能性が高くなります。

また、実際にその業者を利用した人の口コミなどを参考にするのもおすすめです。

特に、GoogleMapで調べて出てきた口コミがあればリアルな声である可能性が高いため参考になるかと思います。

ただし、極端に悪口を書いている口コミや怒り口調の口コミなどはあまり参考にせずに、冷静な意見を述べている人の口コミを参考にすることをおすすめします。

見積もりの詳細な内容を教えてくれる

見積もりをもらった際に「データ復旧費用 一式」のように詳細が書かれていない場合は必ず内容を確認するようにしましょう。特に、細かい内容を聞いた際に話を逸らしたりする場合は注意が必要です。

また、1つの業者だけだと費用が適切かどうかの判断をしづらいため、なるべく複数業者に相見積もりをするようにしましょう。

担当者の態度が適切である

担当者の態度や話し方も悪質業者を見極める上で重要なポイントになります。高圧的な態度を取ってきたり、「今すぐ作業をしないと二度とデータ復旧ができなくなる」など不安を煽るような発言を繰り返してくる場合は悪質な業者である可能性が高いので気をつけましょう。

また、見積もり金額を出してもらった結果高いと感じてお断りを入れた際に、「見積もり金額の半額にします」「いくらだったら依頼してもらえますか？」といった提案をしてくる業者も要注意です。

情報セキュリティに関する認証を保有している

情報セキュリティに関する認証である「プライバシーマーク」や「ISO27001」を取得している業者は、セキュリティに対する意識が高く、情報漏洩などのリスクも低いです。特に、仕事で使う機密データが入ったSSDの復旧を依頼するような場合は、こういったセキュリティ対策がしっかりしている業者に依頼をするようにしましょう。

自社でクリーンルームを保有している

SSDは非常に精密な機器なので、内部に埃が入ったり指紋が少し付着するだけで壊れてしまうことがあります。そのため、基本的にSSDをはじめとする記録メディアの分解はクリーンルームと呼ばれる部屋で行うことが推奨されています。

自社でクリーンルームを持っていない業者の場合、物理的な障害が発生したら外部に持ち出して修理を行うことになり、その分情報漏洩のリスクが高くなってしまいます。自社でクリーンルームを保有している業者ならそういった心配もありませんし、何よりデータ復旧に必要な設備を自社で持っているということで、本気でデータ復旧事業に取り組んでいると判断することもできるでしょう。

データ復旧協会DRAJに加盟している

データ復旧協会DRAJとは、データ復旧業界から悪徳業者を排除するために「業界の健全化」に向けた活動を行っている団体のことで、下記のような項目を活動方針として掲げています。

• データ復旧に成功した場合のみ費用をいただく
• 根拠のない復旧成功率を謳わない
• 依頼者を惑わすような勧誘をしない
• 児童ポルノのデータ復旧依頼は受けない

データ復旧業者を探すのが大変な場合は、最低限このDRAJに加盟している業者から選ぶようにしましょう。

SSDのデータ復旧に関するよくある質問

そもそもSSDとは？

SSDとは、Solid State Drive（ソリッド・ステート・ドライブ）を略したもので、データを保存するための記録メディアの1つです。以前はHDD（ハード・ディスク・ドライブ）がパソコンなどで使われる記録メディアの主流でしたが、SSDの方がデータの読み書き速度が速く、耐震性が高いなど優れている点が多いため、HDDに代わる記録メディアとして一般化が進んでいます。

SSDに関してはこちらの記事で詳しく解説しているので気になる方はぜひチェックしてみてください。

SSDとは？特徴や仕組み、HDDとの違いをわかりやすく解説！

SSDの寿命はどれくらい？

SSDの平均寿命は使い方などにもよりますが、約5年程度だと言われています。HDDの平均寿命が約3〜4年と言われているため、SSDの方が寿命が長くなっています。ただし、SSDに使われているフラッシュメモリには書き込み回数の上限があるため、寿命よりも早く壊れてしまう可能性があります。そのため、大事なデータを守るためにも定期的にバックアップを取っておくようにしましょう。

SSDから異音がするのは壊れているから？

時々、SSDから変な音が聞こえて「故障かな？」と心配になる方もいるかと思います。基本的に、SSDは電子的な操作でデータの読み書きを行うため、HDDのような回転する部品などは使われていません。そのため、仮にSSDから「カリカリ」「ジジジ」「ジー」のような音が発生しても、故障ではない場合が多いです。

また、SSDを搭載しているパソコンから異音がする場合は、SSDではなく近くにあるCPUファンが音を出しているケースも考えられます。

SSDの異音に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので気になる方はぜひチェックしてみてください。

SSDからカリカリ・ジジジと異音がするのは故障？原因や対処法を解説

まとめ

SSDに発生する障害は大きく「論理障害」と「物理障害」に分けられます。このうち、データ復旧ソフトで対応可能なのは軽度の論理障害のみで、物理障害と重度の論理障害が発生している場合はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

データ復旧業者に依頼する場合、復旧成功確率が高く重度の障害でも対応可能というメリットがある一方で、費用と時間がかかってしまうというデメリットもあります。

復旧したいデータの重要度と予算を考慮に入れつつ、データ復旧業者に依頼をするのかデータ復旧ソフトを使用するのかを決めていきましょう。