サクッと理解!本記事の要点まとめ
RAIDの構成に失敗したとき、やってしまうと取り返しがつかなくなる行為が4つあります。再構築を何度も繰り返すこと、HDDを入れ替えること、取り出したHDDをパソコンに接続すること、そしてトラブルが起きている状態で使用を続けることです。いずれも機器への負荷や新たなトラブルを招き、データの復元率を大きく下げてしまいます。RAIDの基本的な構成の種類を整理したうえで、それぞれの行為がなぜ危険なのかをご紹介します。構成に失敗した状態で操作を続ける前に、ご確認ください。
冗長性に優れていて大切なデータを安全に保存することができるraidですが、構成に失敗して困った経験はありませんか?データが開けなくなった、または消えてしまったなど、失敗するとさまざまなトラブルが発生します。
そんなトラブルが発生したときですが、「絶対にやってはいけないこと」というものがいくつかあります。もしもそれらの行為を行うと取り返しのつかないことになってしまい、大切なデータを永久に失ってしまうかもしれません。
今回は、そんなraidの構成に失敗した際にやってはいけないことについてご紹介していきます。最近ではraid技術を採用した家庭用の記憶媒体も普及しているので、使用している方、またはトラブルでお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
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raidの構成は大きく分けて8種類
まずはraidの基本的な構成の種類をご紹介していきます。現在では大きく分けて8種類の構成があり、それぞれで特徴や構成内容が異なります。自分が使用している構成はどれに当てはまるのか、どのような特徴があるのかなどを一つひとつ見ていきましょう。
raid 0
複数のディスクにブロック単位で分散したデータの読み込みや書き込みを行います。この構成は冗長性がないので、1つが故障すると保存データがすべて削除されてしまう仕組みとなっています。しかし、データの使用効率が良いというメリットがあるため、こまめにバックアップをしておけば問題なく活用できる構成だと言えるでしょう。
raid 1
書き込むデータを2つのディスクに保存することができます。別名ミラーリングとも呼ばれる構成で、1つが故障してももう片方で同じデータが保存されているので、トラブルが発生してもデータを失う心配がないというメリットがあります。
しかし、両方とも故障した場合は、当然ですがデータをすべて失うことになります。そのため、片方にトラブルが発生した場合は、早急に対処しておくことで大切なデータを守ることができるでしょう。
raid 2
ビット単位で分割したデータに加えて、冗長コードを複数のドライブに分割して保存します。この構成は動作速度が遅いといったデメリットがあり、実用的ではないものだと言われています。また、最低でも5つのドライブを必要とする構成なので、複数ある構成の中でも使用されているものを見かけることは少ないようです。
raid 3
ビット単位で分割したデータを並列に書き込みを行い、同時にエラー訂正コードも保存しているため、トラブル発生時のデータ復元が可能となっています。万が一データが消えてしまった、または誤って削除した場合でも、元通りに復元することができます。
raid 4
ブロック単位で分割したデータを並列で書き込みを行い、固定のディスクにエラー訂正コードの書き込みを行います。この構成の特徴は、読み出し速度が高速で行えること。しかし、その反面で書き込み速度は読み込みに比べて遅いといったデメリットがあります。
raid 5
raid 4ではエラー訂正コードを固定して保存していましたが、こちらの構成はブロック単位でエラー訂正コードをシフトして保存します。そのため、ディスクへのアクセス集中を防ぐことができるため、読み出し・書き込みともに高速で行うことが可能になります。
raid 6
raid 5に似た構成となっていますが、エラー訂正コードを2つに増やして保存するという違いがあります。そのため、2つのディスクが故障した場合でもデータの復元が可能になるので、重要なデータの保存にも安心して利用できる構成となっています。
raid 0+1
こちらはraid 0と1を組み合わせた構成となっていて、ブロック単位で分割したデータを並列で書き込みを行いつつ、同じデータを2つのディスクに保存することができます。Raid 0の欠点を補い冗長性がプラスされているのが特徴です。
raid 1+0
こちらはraid 1と0を組み合わせた構成となっていて、ミラーリングによるデータの書き込みに加え、ブロック単位で分割したデータを並列に保存します。容量コストが倍になるだけでなく、安全に使用できる構成となっていることが特徴です。
構成に失敗したときにやってはいけないこと4選
購入したときは正常に構成されているため、初期不良を起こしていない限りはトラブルが発生することはありません。そのため、構成で失敗する原因として考えられるのは、トラブルが発生した際に行っている何らかの行為となります。
やってはいけない行為を行うと、正常なディスクの故障やデータトラブルの原因になるので、大切なデータを復元できなくなるかもしれません。ここでは、構成に失敗したときにやってはいけないことについてまとめてみました。
再構築を何度も繰り返す
不具合やトラブルが発生した場合、再構築を行うことで解決することができます。しかし、トラブルが起きている機器が複数あった場合は、再構築に失敗してしまうことも少なくありません。
この場合、すぐに他の機器の異常に気付けば良いのですが、多くの方はraidの知識を持っていないでしょう。そのため、失敗したからと言って、何度も再構築を繰り返す人も少なくありません。
しかし、再構築を何度も繰り返していると、機器の故障に繋がりますし、保存データの復元率が著しく低下してしまいます。というのも、再構築を行うとHDDに大きな負荷がかかるため、その行為を繰り返し行うと多大なダメージを与えることになるからです。
そのため、再構築に失敗した場合は繰り返し行うのではなく、プロの専門業者に相談することをおすすめします。
HDDの入れ替えを行う
構成に失敗するということは、何らかの障害が発生していることが考えられます。もしもその障害がHDDにある場合、新しいものへと入れ替える方が多いようですが、この行為は絶対に行ってはいけません。
というのも、raidは複数の機器を1つのHDDとして認識させる技術なので、その一部を取り外すと認識されなくなるからです。新たなトラブルを引き起こす原因になりますし、故障している場合は状態の悪化に繋がるので、失敗時の入れ替え作業は絶対に行わないでください。
取り出したHDDをパソコンに接続する
トラブルが解決できない場合、大切なデータだけでも自分で復元しようと試みるため、不具合の起きたHDDを取り出してパソコンに接続する方が多く見受けられます。しかし、raid技術を使った機器は個別でパソコンに接続しても認識されません。
また、接続すると初期化を促すメッセージが表示されるため、誤って実行してしまうと自らデータを削除することになってしまいます。つまり、余計なトラブルを増やす原因になってしまうので絶対に行わないよう注意してください。
トラブルが起きている状態で使用を続ける
パソコン関連のトラブルが起きた際は、そのまま使用を続けるのではなく、すぐに使用を中止することが鉄則となっています。もし故障している機器をそのまま使い続けると、余計な負荷をかけてしまい取り返しのつかないことになりかねません。そのため、raidの構成に失敗したり、対処法を試しても改善されない場合は、使用をすぐに中止して専門業者に相談しましょう。
困ったときはプロの専門業者に相談しよう!
「raidの構成に失敗した」「対処法を試してもダメだった」このようなトラブルが発生した場合は、安全性を考えてプロの専門業者に相談することをおすすめします。専門的な知識と技術を持ったスタッフが対応してくれますし、重要なデータを保存している場合は復元を依頼することもできます。
特に、パソコン関連にあまり詳しくない方の場合、自分で対処しようとして状態を悪化させてしまうケースはとても多いです。そのため、困ったときはプロに相談して、必要であれば修理はデータの復元を依頼してみてください。
4つあります。再構築を何度も繰り返すこと、HDDの入れ替えを行うこと、取り出したHDDをパソコンに接続すること、そしてトラブルが起きている状態で使用を続けることです。いずれも大切なデータを永久に失う原因になります。
再構築を行うとHDDに大きな負荷がかかるためです。繰り返すと機器の故障につながるうえ、保存データの復元率が著しく低下します。再構築に失敗した場合は繰り返さず、専門業者にご相談ください。
行わないでください。RAIDは複数の機器を1つのHDDとして認識させる技術のため、その一部を取り外すと認識されなくなります。新たなトラブルを引き起こす原因になりますし、故障している場合は状態の悪化にもつながります。
取り出せません。RAID技術を使った機器は、個別にパソコンへ接続しても認識されないためです。接続すると初期化を促すメッセージが表示されるため、誤って実行してしまうと、自らデータを削除することになります。
raid 0(複数のディスクに分散して読み書きするが冗長性がない)、raid 1(2つのディスクに同じデータを保存するミラーリング)、raid 2、raid 3、raid 4、raid 5(エラー訂正コードをシフトして保存し読み書きが高速)、raid 6(エラー訂正コードを2つ持ち、2台故障してもデータを復元できる)、およびraid 0+1、raid 1+0という組み合わせの構成があります。


