HDDを捨てるには、無料で処分する方法からお店に買い取ってもらう方法まで、さまざまな手段があります。HDDを捨てる際は、事前にデータを削除することが大切です。処分方法によっては有料でデータを削除してくれるところもありますが、削除してもらえない場合は自分でデータを削除してから処分しましょう。
この記事では、HDDの正しい捨て方を解説しています。データの消去方法もあわせて説明していますので、HDDの捨て方を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
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HDDの正しい捨て方
HDDを捨てるにはいくつかの方法があり、かかる費用や手間が異なります。ここでは6つの捨て方を紹介します。
不燃ごみに出す
HDDは不燃ごみとして捨てることができます。普通のごみと同様に捨てられるため、処分するための費用が必要ありません。
ただし、データを削除しないまま不燃ごみとして捨てると、ごみを収集される前にHDDが盗難される恐れがあります。HDDを不燃ごみとして捨てる場合は、事前にデータを削除することを忘れないようにしましょう。
自治体の回収ボックスに出す
自治体によっては、「使用済小型家電回収ボックス」などの回収ボックスを用意しているところがあります。回収ボックスに出す際の場所やルールは各自治体によって定められています。基本的に無料で捨てられますが、自分でデータを消去しなければならないならないところもあるため、自治体に確認してみてください。
リサイクルショップに持っていく
HDDはリサイクルショップで処分してくれる場合があります。ただ処分するだけでなく買い取ってくれるため、多少なりとも値段がつくかもしれません。
リサイクルショップで買い取ってもらう場合は他者の手にわたるため、事前にデータを削除しなければなりません。店舗によってはデータの削除も行ってくれる場合があるため、お店に確認しましょう。
フリマ・オークションに出品する
フリマやオークションにHDDを出品すると、リサイクルショップよりも高く売れる場合があります。高性能のHDDであればあるほど、高い値段がつきやすくなるでしょう。
一方で、「出品したものの、誰にも買ってもらえなかった」という可能性もあります。「フリマやオークションに出品しても売れなければリサイクルショップに持っていく」など、状況に合わせて捨て方を変えるのもよいでしょう。
不用品回収業者に依頼する
HDDを処分したいときは、不用品回収業者に依頼するのもひとつの手段です。不用品回収業者に依頼すると回収コストがかかりますが、手軽に処分できます。
引っ越しなど不用品が多く発生するときに、HDDもあわせて処分してもらうとよいでしょう。業者に電話をかければ、日程を調整したり場所を指定したりしたうえで回収に来てもらえます。
パソコンショップに持っていく
パソコンショップに持っていくと、HDDを買い取ってくれる場合があります。メーカーやお店によっては、有料でデータを消去してくれるところもあります。データの削除をしてもらえると、安心して処分を依頼できるでしょう。
HDDのデータを削除する方法
HDDを処分する場合、データの削除をどうするかという問題があります。処分先によってはデータの削除を行ってくれる場合もありますが、不燃ごみやオークションに出す場合は自分で削除しなければなりません。
ここでは、HDDのデータを削除する4つの方法を説明します。
Windowsの機能で初期化を行う
Windowsを使用している場合は、備え付けの機能でHDDを初期化することができます。ここでは、Windows8.1以降の場合の初期化方法を説明します。
- スタートメニューから歯車マークの「設定」をクリックする
- 「更新とセキュリティ」から「回復」をクリックする
- 「このPCを初期状態に戻す」欄にある「開始する」をクリックする
- 「個人用ファイルを保持する」を選択する
- 「お使いのアプリは削除されます」と表示されたら「次へ」をクリックする
- 「このPCをリセットする準備ができました」と表示されたら「リセット」をクリックする
HDDを初期化する際は、必要なバックアップをとっておくようにしましょう。
ソフトウェアを使用する
データを削除するソフトウェアを使用すると、HDDのデータを削除できます。ソフトウェアによって手順は異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。
- ソフトウェアをパソコンにセットする
- 外付けHDDのデータを削除したい場合は、パソコンに外付けHDDを接続する
- ソフトウェアの手順に沿ってデータを削除する
HDDを物理的に破壊する
HDDのデータ削除には、ソフトウェアを使わずに物理的にHDDを破壊するという手順もあります。厳密にはデータを削除しているわけではありませんが、HDDを読み取れない状態にすることで、データを取り出せないようにします。HDDを物理的に破壊する方法の例は、以下の通りです。
- 手で分解する
- ハンマーでたたく
- ドリルで穴をあける
データを読み取れなくする場合は、データが保存されている「プラッタ」という部分を壊さなければなりません。自分でハンマーでたたくときは、プラッタが壊れているかわからないこともあるでしょう。物理的に破壊する場合は、正しく破壊できているか自分で判断するのが難しい可能性があります。
専門の業者に依頼する
パソコンを扱う専門の業者に依頼すると、HDDのデータを削除してもらえます。最も費用がかかる手段ではありますが、確実に削除できるというという点がメリットです。
自分で物理的に破壊する場合、部品が飛び散ってケガをする恐れがあります。自分で初期化をしたりHDDを壊したりするのが難しい場合は、専門の業者に頼むのがよいでしょう。
HDDを取り外す方法
HDDを壊す場合、HDDをパソコンなどから取り外さなければなりません。ここでは、HDDを取り外す方法を説明します。
ノートパソコンから取り外す
ノートパソコンからHDDを取り外す場合は、以下の手順で行います。
- パソコンの電源を切ってコンセントを抜く
- パソコン本体を裏返してハードディスクマーク(円筒形マーク)の付いたふたを外す
- ハードディスクを取り出す
- 接続部品が付いている場合は外す
デスクトップパソコンから取り外す
デスクトップパソコンからHDDを取り外す場合は、以下の手順で行います。
- パソコンの電源を切ってコンセントを抜く
- サイドパネルを外す
- マウンター(金属部品)についているHDDを外す
外付けHDDから取り外す
外付けHDDから取り外す場合は、以下の手順で行います。
- ケース(カバー)を外す
- HDDの固定金具(マウンタ・ネジ)を外す
- HDDを取り出す
HDDに関する基礎知識
ここでは、HDDの基礎知識をおさらいしておきましょう。
そもそもHDDとは?
HDDとはHard Disk Driveの略で、パソコンやサーバーのデータを保存するための部品です。3.5インチや2.5インチのサイズがあり、パソコンのみならず、家電やゲーム機などにも使われています。
HDDとSSDの違い
HDDとよく比較されるものにSSDがあります。SSDはSolid State Driveの略で、HDDと同様に記憶装置の一種です。HDDに比べて故障するリスクが低く、データの読み書きが速いという特徴があります。一方で容量はSSDよりもHDDのほうが大きく、値段もHDDのほうが安いのが一般的です。
まとめ
HDDを捨てるには、「不燃ごみに出す」「自治体の回収ボックスに出す」などいくつかの方法があります。HDDを捨てる際は、事前にデータを削除することが必要です。回収先によっては有料でデータを削除してくれるところもありますが、削除してもらえない場合は自分でデータを削除してから処分しましょう。
HDDのデータを削除する場合は、「初期化をする」「専門の業者に依頼する」などの方法があります。自分にとってやりやすい方法でデータを削除しましょう。