【2024年】HDDのデータ復旧おすすめ業者5選！悪徳業者を避けるポイントも詳しく解説

パソコンに内蔵されているHDDや外付けHDDのデータが消えてしまったり読み書きができなくなってしまった場合には、自力でデータ復旧を行うかデータ復旧業者に依頼をするかの2択になります。

データ復旧の確実性が高いのは業者に依頼する方法になりますが、中には悪徳業者も存在しているので依頼をするのが心配という方も多いのではないでしょうか？

そこでこの記事では、おすすめの優良データ復旧業者を紹介しつつ、悪徳業者を避けるポイントや優良業者を選ぶ際の注意点について詳しく解説していきます。

データ復旧の費用相場やHDDが壊れた際の初期対応についても解説しているので、データ復旧業者を探している方はぜひ参考にしてみてください。

HDDで発生する障害の種類

HDDに発生するトラブルは大きく「物理障害」と「論理障害」の2つに分けることができます。ここでは、それぞれの障害の特徴について簡単に説明していきます。

物理障害

物理障害はHDD本体に物理的な障害が発生した状態のことを指しており、水没や高いところから落としてしまった、寿命で内部の部品が壊れてしまったといったケースが挙げられます。

物理障害

論理障害はHDD本体には問題がなく、ファイル自体に読み込みエラーが発生してしまっている状態のことを指します。また、データを誤って削除してしまったというような操作ミスによるデータ消失もこの論理障害に該当します。

HDDが壊れた場合の初期対応

ここでは、HDDが壊れてしまった場合の初期対応について解説していきます。対応を誤ってしまうとデータ復旧の成功率が下がってしまう可能性があるのでしっかりと確認しておきましょう。

1. 物理障害の場合の対応

HDDに物理障害が発生している場合は、通電を続けることで症状が悪化してしまう可能性があるため、なるべく早めに電源を切ることが大切です。特に、水没などが原因の場合は、HDDないに水が残っている状態で通電をしてしまうとショートしてしまうケースもあります。

物理障害の修復は個人ではほぼ不可能であるため、大切なデータが入っている場合は早急にデータ復旧業者に依頼することを検討しましょう。

2. 論理障害の場合の対応

論理障害が発生している場合も、基本的には物理障害と同じようにそれ以上操作をせずに通電を控えることが大切です。特に論理障害が発生してすぐのHDDはデータ復旧の成功率が高いですが、データの上書きを行なったりフォーマットを繰り返してしまうと、取り出せたはずのデータが取り出せなくなってしまう可能性があります。

市販のソフトでも復旧することが可能ですが、データ復旧の成功率はそこまで高くないため、基本的にはデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

HDDのデータ復旧業者おすすめ5選！

HDDのデータ復旧は業者とソフトのどちらがいい？

HDDのデータ復旧を行う際に、選択肢としてはデータ復旧業者に依頼する方法とデータ復旧ソフトを使用して自力で復旧する方法の2つがあります。

データ復旧ソフトを使用する方が費用が少なく済む傾向にありますが、その分データ復旧の成功率はそこまで高くないため、データ復旧業者に依頼する方が確実です。

また、データ復旧ソフトでは先ほど解説した物理障害には対応することができません。物理障害に対してデータ復旧ソフトを使用すると症状が悪化してしまうケースがありますし、無理に自力でHDDの分解を試みると、正常だった部品も壊れてしまう可能性があります。

そのため、大切なデータがHDD内にある場合はデータ復旧業者に、最悪取り出せなくても大丈夫なデータしかない場合はデータ復旧ソフトを使用するといった使い分けをするのがおすすめです。

HDDのデータ復旧業者に依頼するメリット

ここでは、データ復旧業者にHDDのデータ復旧を依頼するメリットについて詳しく解説していきます。

データ復旧の成功確率が高い

データ復旧業者に依頼をする最大のメリットはデータ復旧の成功確率が高いという点です。データ復旧業者はHDDだけでなく数多くの記録媒体のデータを復旧してきた実績があり専門知識も豊富なため、安心して依頼することができるでしょう。

論理障害・物理障害に問わず対応してもらえる

データ復旧ソフトは軽度の論理障害にしか対応することができませんが、データ復旧業者であれば論理障害だけでなく物理障害にも対応することができます。また、軽度の障害だけでなく重度の障害であっても対応できる可能性があります。

水没させてしまった場合など明確に原因がわかっている場合を除き、基本的に個人では障害の種類や重症度を見極めることは難しいため、データ復旧業者に調査してもらうのが最も安全な方法だと言えます。

HDDのデータ復旧業者に依頼するデメリット

HDDのデータ復旧をデータ復旧業者に依頼するデメリットもいくつか存在しています。メリットとデメリットをしっかりと把握した上で、業者に依頼をするか判断することが大切です。

データ復旧費用が高い

データ復旧業者に復旧を依頼するデメリットはデータの復旧費用が高くなってしまうという点です。基本的に市販のソフトを使用して復旧を行なった方が安く済むケースが多いです。

データ復旧業者や症状の重症度などによって費用は変動してくるので、一度見積もりを依頼してみることをおすすめします。

悪徳業者に当たるリスクがある

データ復旧業者の中には残念ながら悪徳業者と呼ばれる業者も存在しています。こういった悪徳業者にデータ復旧を依頼してしまうと、想像以上に高い費用を請求されてしまう、データ復旧に失敗してしまうといったリスクがあります。

このあと紹介する悪徳業者に共通するポイントをしっかりと理解して、可能な限り悪徳業者に依頼を行わないように注意しましょう。

データ復旧の悪徳業者に共通するポイント

ここでは、悪徳業者に共通するポイントについて解説していきます。

相場よりも極端に安い価格になっている

データ復旧の費用が相場と比較して極端に安くなっている場合は注意が必要です。技術力が低くデータ復旧に失敗してしまう可能性がありますし、データ復旧作業後に高額な追加費用を請求してくるケースもあります。

また、相場と比べて極端に高い場合も同じように注意が必要です。

不安を煽るような発言が多い

データ復旧業者の中には、依頼前のヒアリング中などに「今すぐ復旧作業を行わないと二度とデータが取り出せなくなる」「他の業者に依頼しても絶対直せない」など不安を煽るような発言をしてくる業者もいます。

その場で答えを出さなければいけないような雰囲気だと、判断を誤ってしまう可能性があるため、こういった極端に不安を煽るような発言が多い業者は避けるようにしましょう。

根拠のないデータ復旧率の高さをアピールしている

データ復旧業者のホームページやチラシに「データ復旧率◯％！」といった表現を見たことがある方も多いのではないでしょうか。この数字自体が嘘というわけではありませんが、復旧率の定義は業者ごとに設定されているため、壊れたHDDからデータを1つでも取り出せたらデータ復旧成功と定義している業者だと必然的に復旧率は高くなってしまいます。しかし、依頼者からすればデータを1つでも取り出せたら成功というわけではなく、全てもしくは大切なデータを復旧できて初めて成功と言えます。

こういった認識の違いがある可能性があるため、復旧率の根拠が曖昧な業者は避けた方がよいです。

成果報酬型を採用していない

成果報酬型とは、HDDないのデータを取り出すことができたら報酬が発生するという仕組みになります。成果報酬型を採用していない業者が全て悪徳業者というわけではありませんが、無駄な費用を発生させないためにも成果報酬型を採用していない業者への依頼は避けた方がよいでしょう。

信頼できるデータ復旧業者を選ぶためのポイント

成果報酬型を採用している業者を選ぶ

先ほど悪徳業者のポイントでも解説した通り、成果報酬型を採用している業者はリスクなくデータ復旧の依頼をすることができます。ただし、データ復旧自体は成果報酬型でも事前のヒアリングや調査に費用が発生するケースもあるので、問い合わせの際に確認しておくようにしましょう。

可能なら複数業者に相見積もりを依頼する

データ復旧業者を選ぶ際には、可能な限り複数の業者を比較することをおすすめします。1社だけだと作業内容や費用、担当者の態度などが適切かどうかの判断ができません。複数業者に依頼することでしっかり比較した上で依頼先を決めることができるため、業者選びで失敗してしまうリスクを減らすことができるでしょう。

セキュリティ対策がしっかりしているか確認する

HDDのデータ復旧を依頼する際に、データ復旧業者に中身を見られてしまうのではないかと不安に感じている方も多いかと思います。結論から言うとデータを見られてしまう可能性はありますが、あくまでデータが正しく復旧できているかを確認するのが目的で、中身をじっくりみるというわけではないので安心してください。

とはいえ、悪意を持って中身を見ようとする悪徳業者も存在しているので、セキュリティ対策に関する認証である「プライバシーマーク」や「ISO27001」を保有している業者を選ぶことでそういったリスクを減らすことができます。

実績が十分にあるか確認する

ホームページなどに今までの復旧実績を載せている業者がいますが、そういった実績が豊富にある業者は経験や知識が豊富なため、データ復旧の成功率が高いと言えます。特に、官公庁や大手企業からの実績がある業者はセキュリティ対策などもしっかりしていると判断することができます。

HDDを構成する4つの重要なパーツ

プラッタ（磁気ディスク）

プラッタとはデータを記録する役割をになっている部品になります。HDDは基本的に複数のプラッタにより構成されており、プラッタの枚数が増えるにつれてHDDの容量も増えることになります。

とても繊細な部品になるので、少しの傷や指紋、ほこりが付着するだけで故障してしまいます。

磁気ヘッド

プラッタがデータを記録する役割を担っているのに対し、磁気ヘッドはデータの読み書きを行うために存在しています。磁気ヘッドとプラッタは本来接触しないように作られていますが、HDDを落としてしまった時などに磁気ヘッドの位置がズレるなどしてプラッタと接触してしまうことがあります。接触してしまうとデータの読み書きができなくなってしまうことがあり、これは物理障害に該当するため、データ復旧業者に復旧依頼をする必要が出てきます。

モーター

モーターはプラッタを回転させる役割を担っている部品になります。このモーターに不具合が発生するとうまく書き込みができなくなってしまうことがあります。基本的に個人で修理をすることは難しく、専門知識がない状態で触ってしまうと症状が悪化する可能性が高いです。

制御基板

制御基盤は、HDDの動作を管理する部品で、HDDの電源が付かなくなってしまうといった症状が見られる場合は、この制御基盤が壊れている可能性があります。

HDDの寿命はおよそ4年程度

一般的に、パソコンに内蔵されているHDDの寿命は4年程度、外付けHDDの寿命は3年程度と言われています。ただし、この寿命はあくまで目安で、実際はどれくらいの回数データの読み書きを行なったかによって変わってきます。

また、涼しい部屋で使用をしている場合と、直射日光が当たる暑い部屋で使用している場合とでは寿命が異なってきます。正しい使い方をしていれば4年以上問題なく使用することができますが、HDDないの部品は劣化が進んでいるので、定期的にバックアップを取ったり新しいHDDに移行するなどの対応をすることが大切です。

データ復旧を自分で行う際の注意点

最後に、データ復旧を自分で行う際の注意点について解説していきます。何度か触れてきましたが、HDDの復旧は基本的には早い段階でデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。データ復旧の成功率はHDDに手を加えるほど低くなってしまいます。そのため、自分でデータ復旧ソフトを使用したりフォーマットを繰り返したりすることはなるべく避けたほうがよいと言えます。

それでもデータの復旧を自分で行いたい場合は、HDDに発生しているのが論理障害なのか物理障害なのかをしっかりと見極めてから作業を進めるようにしましょう。論理障害の場合は自力で復旧できる可能性がありますが、物理障害の場合は個人での復旧はほぼ不可能なので、絶対にやめるようにしましょう。

まとめ

HDDに発生する障害には論理障害と物理障害があり、いずれの場合もなるべく早めに通電を控えるようにしましょう。簡単な論理障害でデータが消えてしまった場合は、市販のデータ復旧ソフトで対応できる可能性もありますが、原因がわからない場合はデータ復旧業者に依頼をするのが確実です。

データ復旧業者の中には悪徳業者も存在しているため、成果報酬型を採用している、セキュリティに関する認証を保有している、大手企業や官公庁の実績があるといった項目をチェックしながら信頼できる業者を選ぶようにしましょう。