パソコンを使用している際に、今まで問題なく使用できていたにも関わらず急に動作が重たくなることがあります。このようなときですが、HDDのアクセスランプが点滅してはいませんか？
通常時は消灯しているアクセスランプが点滅しているということは、動作不良を起こしている可能性が高いと言われています。このままではパソコンでの作業が停滞してしまうため、一刻も早く改善したいものです。
そこで、この記事ではＨＤＤのアクセスランプが点滅したままの状態から改善する対処法についてご紹介していきます。
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頻繁にHDDにアクセスしているときの状態とは？
HDDアクセスはパソコンに内蔵されたCPUの命令によって行われ、通常であれば１つの命令が終了する＝HDDへのアクセスが終了するようになっています。しかし、何かしらのトラブルが発生している状態だと頻繁にアクセスが行われ、アクセス状態を表す円柱型のマークが点滅します。
この円柱マークはお使いのパソコンによって表示されている場所が異なりますが、パソコン本体の側面やキーボードの上部などに表示されています。ちなみに、基本的にアクセスランプは消灯しているので、もしも点滅した状態が続いているときは頻繁にアクセスを行っている状態であることを確認できます。
また、アクセスランプは内部で重たい処理を行っている状態となっており、この状態が続くことでパソコンの処理動作が低速になり、１つ１つの処理に時間がかかってしまいます。さらに、あまりにも重たい処理を行っている状態の場合には点滅ではなく点灯したままになることがあるようです。
HDDのアクセスランプが点滅する主な原因
HDDのアクセスランプが点滅する状態ですが、パソコンの環境や使用状況などによって異なるため、発生する原因には複数のものがあります。そこで、以下ではアクセスランプが点滅する主な７つの原因をまとめてみました。
どんなトラブルでも改善するためにはまず原因の特定が必要になります。以下でご紹介する主な原因は、実際に点滅している際の原因である可能性が高いので、ご自身のパソコン環境と照らし合わせながら参考にしてみてください。
PCまたはHDD本体のトラブル
長年使用しているパソコンの場合、経年劣化による本体の不具合が原因ではないかと考えられます。パソコン内部にはさまざまな機能を持つ機器が内蔵されており、使用年数が長くなるほど劣化によって不具合が発生します。
また、パソコンだけでなくHDDそのものにトラブルが発生している可能性もあります。何らかのトラブルが発生しているとアクセス頻度が高くなる、または常時アクセスが行われてしまうため、ランプが点滅・点灯しているのかもしれません。
デバイスドライバに不具合が発生
パソコンにはデバイスドライバ（またはドライバ）というソフトウェアによって、パソコンに接続した周辺機器を正常に起動させるための制御を行っています。このデバイスドライバそのものに不具合が発生していると、アクセスランプの点滅が頻繁に行われてしまうようです。
バックグラウンドで起動中の常駐アプリ
パソコンは目的のアプリケーションを起動することで動作が可能となりますが、自ら起動したアプリケーション以外にもバックグラウンドで起動している常駐アプリというものがあります。
この常駐アプリの数が多くなればなるほどHDDへのアクセス頻度が高くなり、動作不良を起こす原因となるようです。このような場合は、不要な常駐アプリを無効化することで改善できるので、一度見直しをすることで簡単に改善できるかもしれません。
アプリケーションの不具合
突然発生するアクセスランプの点滅するようになったときですが、このような状態になる前に何らかのアプリケーションをインストールしてはいませんか？ランプ点滅の原因の１つとして、特定のアプリケーションを起動することで発生するケースがあると言われています。
これまで何事もなくパソコンを使えていたのに新しいアプリケーションをインストール後からランプが点滅し始めたのであれば、そのアプリケーションをアンインストールすることで改善できるかもしれません。
または、そのアプリケーション側で不具合の修正を行う対応を行っているのであれば、最新の状態へとアップデートすることで改善される可能性があります。
アップデートによる不具合
Windowsパソコンを利用されている方であれば、Windowsのアップデートが不具合の原因かもしれません。本来であれば新しい機能の追加や不具合の修正によってより快適に利用することができるのですが、アップデートしたことで不具合が発生するケースも少なくはないので、これが原因でアクセスランプが点滅するようになる場合があります。
ウイルス対策用のセキュリティソフト
パソコンを安全に使用する上で誰もが利用しているウイルス対策用のセキュリティソフト。ウイルス感染を防止するために常時バックグラウンドで起動しているアプリケーションの１つなので、基本的にHDDへのアクセス頻度は多めとなっています。しかし、セキュリティソフトは使用するものによって何かしらの動作不良を起こす場合があると言われています。
ウイルスに感染している
セキュリティソフトを利用していたとしても何かしらが原因でウイルスに感染してしまうことがあります。感染するとさまざまな不具合が発生してしまうため、アクセスランプが点滅、または点灯したままの状態になってしまうことがあると言われています。
アクセスランプの点滅が止まらないときの対処法
HDDのアクセスランプが点滅している状態では、動作不良によって快適にパソコンを操作することができなくなってしまいます。これがビジネスで利用しているパソコンで起きている、または急ぎでパソコンを使った作業が必要となった状況で発生している場合、一刻も早く改善したいもの。
そこで、ここではアクセスランプの点滅が止まらないときの７つ対処法についてご紹介していきます。場合によっては簡単な対処法で改善できることもあるので、以下でご紹介する対処法を知っておくことで、いつでも不具合を改善することができるでしょう。
PCを再起動する
一番簡単で手っ取り早い対処法となるのがパソコンの再起動です。パソコンに何らかの不具合が発生した場合、再起動をすることで改善するケースは多いと言われています。Windowsマークから電源アイコンを右クリックし、再起動を選択するだけなので、まずはこの対処法を試してみてください。
使わないアプリは終了させる
複数のアプリケーションを起動した状態でパソコンを使用すると、それぞれのアプリケーションがHDDへとアクセスするため動作が重たくなってしまいます。そのため、使用しないアプリケーションは一旦終了させ、使用するときに起動するようにすることで改善できるでしょう。
不要な常駐アプリを無効化する
常にバックグラウンド上で起動している常駐アプリを把握していない方は、一度確認して不要なものは無効化してみましょう。常駐アプリの確認・無効化の手順は以下の通りとなっています。
- 手順1：Windowsマークから歯車アイコンを選択
- 手順2：アプリを選択後、スタートアップを選択
- 手順3：不要な常駐アプリをオフにする
確認すると案外不要な常駐アプリが起動しているケースは多いので、一度も確認したことがない方はこちらの対処法も一度試してみることをおすすめします。
デバイスドライバを更新する
デバイスドライバの状態はデバイスマネージャーから確認することが可能ですし、最新の状態へと更新することも可能です。
- 手順①：Windowsマークを右クリックしてデバイスマネージャーを選択
- 手順②：目的のデバイス項目を右クリック
- 手順③：ドライバーの更新を選択
- 手順④：「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択
- 手順⑤：インストール完了後「閉じる」を選択
デバイスドライバに何らかの問題が発生している場合、赤色のアイコンが表示されています。この場合は手順②の段階で発見することができるので、赤色アイコンが表示されたデバイスを選択して上記の手順に従って更新してみてください。
また、赤色アイコンが表示されていない場合は不具合の可能性が考えられるデバイスの更新を行ってみましょう。
Windowsアップデートを実行
Windowsのアップデートを実行してパソコンを最新の状態にしてみましょう。アップデートを行うことで更新プログラムがインストールされるので、場合によってはこの方法で不具合を改善できるようになります。
- 手順1：Windowsマークから歯車アイコンを選択
- 手順2：「更新とセキュリティ」を選択
- 手順3：「更新プログラムのチェック」を選択
もしもパソコンが最新の状態になっていない場合は手順③の時点で確認できます。「最新の状態です」という表示がなければすぐに実行しましょう。また、すでに最新の状態であった場合でも、これまでにご紹介した対処法で改善されない場合は一度試してみると良いかもしれません。
対処法で改善しないときはプロに相談しよう！
ご紹介した対処法でHDDアクセスランプの点滅（または点灯）が改善されない場合、もしかするとHDD本体に物理的な障害が発生している可能性があります。物理的な障害が発生した機器への対処は素人では不可能なので、プロであるデータ復旧業者に相談してみてください。
初期診断を無料で行っている業者が多く安全なデータ復旧を依頼できるので、大切なデータを守りつつ不具合の改善が期待できます。そのため、自分では対処できない場合にはプロに相談して問題を解決してもらいましょう。
