RAID1に保存していたデータが消えて困っていませんか。RAID1のデータは、リビルドを行ったり復旧業者に依頼したりすることで取り戻せる可能性があります。しかし、適切に対処しなければ、復旧できたはずのデータが失われてしまう可能性があるため注意が必要です。
この記事では、RAID1のデータ復旧方法を詳しく解説します。費用相場や復旧業者を選ぶポイントも紹介するので、RAID1のデータを復旧したい人はぜひ参考にしてみてください。

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RAID1とは
RAID1とは、2台以上のHDDに同じデータを書き込めるRAID方式のことです。「ミラーリング」とも呼ばれ、鏡に映すように同じデータを複数のHDDに書き込みます。1台のHDDが故障しても、他のHDDにデータが保存されているためデータを失うリスクを軽減できるのがメリットです。
しかし、データを削除したり上書きしたりすると、HDD内のデータがすべて更新されるため、データを完全に失ってしまいます。そのような状況になった場合は、症状を悪化させないように適切に対処することが大切です。
RAID1のデータ復旧が必要となる症状
RAID1で以下のような症状が起きると、データ復旧が必要となる可能性が高いです。
- サーバが起動しない
- NASにアクセスできない
- 異音がする
- ランプが赤く点滅もしくは赤く点灯している
- RAID崩壊が起きた
- エラーメッセージが表示される
これらの症状は、RAID1の故障を示している場合が多いです。故障している状態で使用を続けると、データが上書きされてデータの復旧が難しくなる可能性があります。RAID1が故障したときは、むやみな操作は避け、なるべく早くデータ復旧作業を行いましょう。
RAID1のデータ復旧方法
RAID1のデータ復旧方法として、以下の3つの方法があります。
- リビルドを実行する
- データ復旧ソフトを使用する
- データ復旧業者に依頼する
1つずつ詳しく紹介します。
リビルドを実行する
リビルドとは、複数台あるHDDのなかで1台が故障した際に、正常なHDDからデータを復元する作業のことです。リビルドを行う際は、正常なHDDから外付けHDDなどにバックアップを作成しましょう。その後、RAID1を構成しているHDDを新品に交換し、バックアップデータを新しいHDDに復元します。
ただし、データが破損しているときにリビルドを行うと、正常なHDDにも負荷がかかり、残っているデータまで消失してしまう可能性があります。データ復旧の難易度を高めてしまう原因になるので、自身で対処するのではなく、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
データ復旧ソフトを使用する
誤操作などによるデータ消失の場合、データ復旧ソフトを使用して取り戻せる可能性があります。ダウンロードするだけで使えるソフトもあるので、すぐにデータを復元したい人に向いています。
ただし、RAID1は専用のファイルシステムを使用しているため、一般的な復旧ソフトでは正常に動作しない場合が多いです。また、物理障害が発生している場合や、重度の論理障害の場合は、ソフトを使用することで症状が悪化してしまう可能性があります。
ソフトの使用可否の判断に不安がある人は、データ復旧業者への依頼をおすすめします。
データ復旧業者に依頼する
自身での復旧作業が困難な場合や、データの復旧確率を高めたい場合は、データ復旧業者に依頼するのがおすすめです。特に物理障害が発生している場合は、クリーンルームなどの設備が必要となるため、個人での復旧は困難です。専門知識や技術をもつ復旧業者に依頼すれば、データ復旧の確率を高められるでしょう。
信頼できるデータ復旧業者を選ぶポイント
RAID1のデータを復旧するためには、信頼できるデータ復旧業者を選ぶことが大切です。復旧業者を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 成果報酬型を採用している
- セキュリティ対策がしっかりしている
- データ復旧実績が十分にある
- クリーンルームを保有している
- データ復旧協会DRAJに加盟している
データ復旧業者選びに悩んだ場合は、DRAJの加盟業者を選ぶのがおすすめです。DRAJ加盟業者は厳格な基準をクリアした信頼性の高い業者であり、豊富な実績と高い技術力を兼ね備えている傾向があります。また、過度な営業行為を行わない方針を徹底しているため、安心して相談できる環境が整っています。
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RAID1のデータ復旧費用
RAID1のデータ復旧費用の相場は、障害の種類によって異なります。一般的な費用の目安は、以下のとおりです。
| 障害の種類 | 費用 |
| 論理障害 | 数万円程度 |
| 物理障害 | 数十万円~100万円 |
復旧料金は、使用しているディスクの台数やRAID構成の複雑さによっても異なります。データ復旧費用は、業者や症状によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。
RAID1のデータを復旧したいときのNG行動
RAID1のデータを取り戻すためにも、以下のような行為はしないようにしましょう。
- 通電し続ける
- フォーマットする
- 知識がない状態でリビルドを実行する
- HDDを分解する
- HDDを直接パソコンに繋げる
- RAIDカードを交換する
1つずつ詳しく紹介します。
通電し続ける
システムが正常に動作していない状況で通電し続けると、症状がより悪化する可能性があります。
特に異音がしたり、動作が極端に遅くなったりしている場合は、物理的な障害が起きている可能性が高いです。RAID1のデータが破損したときは、電源を切り、電源ケーブルも抜いてなるべく早く復旧業者に相談しましょう。
フォーマットする
RAID1に障害が発生すると「フォーマットをしますか?」といったメッセージが表示される場合があります。フォーマットを行うと、HDD内のデータがすべて初期化されて、データが完全に消失する可能性があります。
データの復元に時間がかかったり、復旧費用が高くなったりする原因になるので、フォーマットをするのは避けましょう。
知識がない状態でリビルドを実行する
データが消失している状態でリビルドを行うと、正常なHDDに過度な負荷がかかって、残っているデータまで失ってしまう可能性があります。
不適切な操作をすると、データ復旧率を下げてしまうことにつながるので、専門知識がない状態でリビルドをするのは避けましょう。
HDDを分解する
HDDは、わずかなゴミやほこりが付着するだけで故障する可能性があるデリケートな精密機器です。専門業者ではクリーンルームという無塵環境で作業を行いますが、個人でそのような環境を整えるのは困難です。
分解作業が必要なときは、専門知識や設備をもつデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。
HDDを直接パソコンに繋げる
RAID1構成から取り出したHDDをパソコンに直接接続しても、データを読み取ることはできません。専用のファイルシステムを使用しているRAID1は、通常のパソコンでは認識されないことが多いです。
HDDを接続した際に、初期化を促す警告がパソコンに表示される場合があります。この警告に従って操作を実行すると、HDD内のすべてのデータが消去されてしまいます。データを安全に取り出すためにも、RAID1のHDDをパソコンに接続するのは控えましょう。
RAIDカードを交換する
RAIDカードとは、複数のHDDをまとめて1つのストレージのように機能させるための部品です。RAID1の動作不良は、RAIDカードの故障が原因となっている可能性がありますが、専門知識がない状態で新しいカードに交換するのは危険です。既存のRAID構成と互換性がないカードを使用するとRAIDの読み取りができなくなり、データが破損してしまう可能性があります。
RAIDカードの交換が必要と感じるときであっても、自己判断で交換するのは避けましょう。
RAID1のデータ消失を防ぐ方法

RAID1のデータ消失を防ぐために、以下の対策を取り入れてみましょう。
- バックアップを取っておく
- HDDやSSDの状態を定期的にチェックする
- 異常を知らせてくれるNASを使用する
- ホットスペアを設定する
それぞれ詳しく紹介します。
バックアップを取っておく
RAID1はデータの安全性を高める技術ですが、バックアップシステムではありません。データを守るためには、HDDやSSD、クラウドサービスを使用してバックアップを取っておくことが大切です。
それぞれのメリットやデメリットを知って、自分に合う格納先を選びましょう。
| 格納先 | メリット | デメリット |
| HDD | ・データ記憶容量が多い・SSDに比べて書き換えできる回数が多い | ・動作音がする・衝撃や熱に弱い・消費電力が高い |
| SSD | ・読み取り速度が早い・HDDに比べると衝撃や熱に強い・静か | ・HDDより寿命が短い・HDDより高額になりやすい・データ記憶容量が少ない |
| クラウドサービス | ・バックアップのための機器が不要・場所を選ばずデータにアクセスできる | ・保存容量に制限がある場合がある・メンテナンス時は利用できない |
HDDやSSDの状態を定期的にチェックする
多くのRAIDシステムには専用の管理ソフトが付属しており、HDDやSSDの動作状況を確認できます。RAID1の状態をチェックすることで、故障の予兆がわかるため、障害が発生する前に対処することが可能です。
確認方法はメーカーによって異なるため、使用している機器の取扱説明書を確認してみてください。
異常を知らせてくれるNASを使用する
一部のNASには、HDDやSSDに異常が発生した際に自動的に通知してくれる機能が搭載されています。このような監視機能があれば、機器トラブルを早期発見できるようになります。
RAID1システムを導入する際は、異常通知機能を備えたNASを選ぶのがおすすめです。
ホットスペアを設定する
ホットスペアとは、HDDの故障時に代替として自動的に動作する予備のHDDのことです。RAID1では1台のHDDが故障すると残り1台だけの状態になり、その正常なHDDも故障するとデータが完全に失われてしまいます。しかし、ホットスペアを設定すると、故障したHDDの代わりに予備のHDDが動作するため、データが消失するリスクを抑えられます。
設定方法は機器によって異なるため、RAIDコントローラの取扱説明書を確認のうえ、設定しておきましょう。
RAID1のデータを復旧するときのよくある質問
最後に、RAID1のデータを復旧するときのよくある質問に回答します。
RAID1のデータが消失する原因は?
RAID1でデータが失われてしまう主な原因は、以下のとおりです。
- 誤操作によるデータ消去
- HDDの経年劣化
- RAID機器を落としたことによる部品の損傷
- 落雷や水没による故障
- 熱暴走や部品の劣化
- RAIDコントローラの故障
物理的な障害が発生している場合は、個人でのデータ復旧が困難です。データ復旧確率を高めるためにも、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
データを守るためには他のRAID構成への変更を検討すべき?
RAID1はシンプルな構成で管理しやすく、コストを抑えられるメリットがありますが、他のRAID構成と比較するとデータ消失のリスクが高い場合があります。
以下のようなケースでは、RAID構成の変更を検討することをおすすめします。
- 2台以上のHDD故障に対応したい
- データの読み書き速度を向上したい
- データ容量不足を解消し、コストも抑えたい
- 多くのユーザーが同時にアクセスするシステムを運用したい
データ容量が不足している場合はRAID5を、2台以上のHDDが同時に故障するリスクに備えたい場合は、RAID6やRAID10への変更を検討するとよいでしょう。
RAID1の片方のHDDが故障した場合もデータ復旧できる?
RAID1の片方のHDDが故障した場合でも、適切な手順でリビルドを実行すればデータの復旧は可能です。しかし、データが消失している状況でリビルドを行うと、正常なHDDに残っていたデータまで失ってしまう可能性があります。
データ復旧の確率を高めるためにも、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
まとめ
RAID1のデータは、リビルドの実行や復旧ソフトを使用することで復旧できる可能性があります。しかし、これらの作業は正常なHDDに負荷をかけたり、症状を悪化させたりする場合があるため、注意が必要です。
RAID1のデータを復旧したいときは、専門のデータ復旧業者に相談するのがおすすめです。専門知識や設備があるデータ復旧業者であれば、自身では復旧が難しいデータでも復元できる可能性が高まります。
データが消失した状態でRAID1の使用を続けると、データが上書きされて復旧が難しくなってしまいます。データ復旧確率を高めるためにも、なるべく早めにデータ復旧業者に相談するようにしましょう。




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