ネットショッピングやゲーム、事務作業や書類作成など娯楽から仕事まで幅広く利用されているパソコンは、今や日事情生活に必要不可欠と言っても過言ではありません。また、パソコンでは保存しきれないデータや性能向上を目的として、外付けHDDやSSDを利用されている方も多いことでしょう。
そんなパソコンに内蔵された記憶装置や外付けタイプの記憶装置ですが、不要になった場合の処分方法に困っている方は多いのではないでしょうか?HDDやSSDは、一般ごみはもちろん粗大ごみとして処分することができません。
さらに、内部には個人情報が保存されているので、正しい処分を行ったとしても情報漏洩が気になるもの。そこで、この記事では不要なHDD・SSDの安全は処分方法と事前準備についてご紹介していきます。
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間違った処分を行うリスクとは?
HDDやSSDが内蔵されたままのパソコンや外付けタイプの記憶装置を間違った方法で処分してしまった場合、どのようなリスクがあるのか皆さんは知っていますか?場合によっては罰則が与えられることもありますし、個人情報を第三者に知られてしまう危険性があります。
ここでは、そんな間違った処分を行った場合に発生する可能性があるリスクについて具体的にご紹介していきます。まずはどのようなリスクがあるのかを把握してから処分する準備に取り掛かりましょう。
条例違反になってしまう
HDDやSSDが内蔵されたままのパソコンの処分は、「資源有効利用促進法」という法律によって回収することが義務づけられています。そのため、一般ごみはもちろんですが、粗大ごみとしても処分することができません。
回収は各自治体によって詳しい手順が異なるため、お住まいの地域の自治体が行っている回収方法を調べておく必要があります。これは法律によって定められているため、もしも違反した場合には国から勧告・公表・命令などが行われ、これらにも違反した場合には50万円以下の罰金が処せられてしまします。
個人情報が漏洩する可能性がある
HDDやSSDなどの記憶装置を処分する場合、データが残ったままの処分は保存データを他人に悪用されることは皆さんもご存じだと思います。そのため、処分する際には保存データの削除や初期化などを行っていることでしょう。
しかし、データ削除や初期化だけでは簡単にデータを復元されてしまい、第三者によって情報が流出される可能性があります。また、復元されたデータの中に銀行口座の情報やクレジットカード情報などがあった場合、悪用されてしまう危険性があるため、復元ができない完全なデータ消去が必要になります。
HDD・SSDを安全に処分する事前準備
間違った方法でHDDやSSDを処分すると罰金や情報漏洩などのリスクが伴うことはお分かりいただけたと思います。そこで、ここでは安全に処分するために行うべき事前準備についてまとめてみました。
事前準備には3つの方法があり、いずれも難しいことではなく誰でも簡単に行うことができます。人によっては少し難しいと感じるものもあるかもしれませんが、安全に処分するために必要なことなので、ぜひ以下でご紹介する事前準備を参考にしてみてください。
新しいPC・記憶装置へのデータ移行
不要になったHDDやSSDの中に必要なデータが保存されている場合は、データのバックアップを取っておきましょう。バックアップデータがあれば新しく利用するパソコンや外付けHDD・SSDへのデータを移すことができます。
また、OSを含む全てのデータを移行する場合にはクローンの作成が推奨されています。これまで利用していたデータを、新しい機器でもこれまでと同様に利用することができます。このクローン作成には専用ソフトが必要となるので、全てのデータ移行を行う場合は専用ソフトの準備も行っておきましょう。
完全なデータ消去を行う
完全なデータ消去には主に3種類の方法があります。
【データ消去ソフトを使う】
記憶装置を処分する際の手軽なデータ消去方法として、専用のデータ消去ソフトを使うという方法があります。専用ソフトを利用するとHDDやSSDへと意味のない膨大なデータを上書きして、元々保存されていたデータの読み込みや復元を不可能にすることができます。
この方法であればデータ消去を行った機器を知人に譲る場合には安全だと言われています。しかし、リサイクルショップに買取りに出す、またはフリマアプリで販売する場合には絶対に安全だとは言い切れないというデメリットがあります。
というのも、専用の復元ソフトを利用すれば消去ソフトで上書きする前のデータを復元されてしまう可能性がゼロではないからです。つまり、あなたが処分したHDD・SSDを手にした第三者が専門的な知識を持つ悪人だった場合、データを悪用される危険性があるので、買取りや販売を検討している場合は別の方法でデータ消去を行いましょう。
【記憶装置を物理的に破壊する】
どんな記憶装置でも物理的に破壊するとデータの復元が不可能になります。HDDであれば自分で機器を分解し、データが保存された円盤型のプラッタと呼ばれるディスクを破壊することで完全なデータ消去を行うことができます。
しかし、自分で機器を破壊するには専用の工具が必要になりますし、手間がかかるだけでなく怪我をする危険性があります。また、SSDの場合は自分で機器を破壊することは可能ですが、完全にデータを消去することができません。
SSDは物理的に破壊したとしても専門的な知識と技術があればパーツの破片からデータの復元が可能となり、データの悪用や個人情報流出の恐れがあります。
【専門業者にデータ消去を依頼する】
「専用ソフトや物理的な破壊では不安」「絶対に復元できない状態にしておきたい」このような場合は専門業者にデータ消去を依頼することをおすすめします。データを完全に消去するための専用機器を利用しているので、どんな処分を行ったとしても確実にデータの読み込みをできない状態にしてもらうことができます。
「知人に譲る」「リサイクルショップに買取りに出す」「フリマアプリで販売する」「自治体に回収してもらう」いずれの方法で処分したとしても安全なので、確実なデータ消去を希望する方は専門業者に相談してみましょう。
正しい処分方法・回収業者を調べる
自治体が行う詳細の回収手順は各地域で異なります。そのため、処分する際には自治体のホームページから回収に関する詳細の情報を確認しておくことが大切です。また、HDDやSSDが内蔵されたパソコンの処分であれば、メーカーが回収サービス(有料)を行っている場合があります。
さらに、PCリサイクルマークの付いた機器であれば無料で回収を行ってくれるので、一度確認しておくと良いでしょう。他にも、インターネットで検索するとパソコンや外付け機器の無料回収サービスを行っている業者もあります。このような業者はパソコンや外付け機器のメーカーを問わず回収を行ってくれます。
HDD・SSDの処分なら専門業者への依頼が安心!
あらゆるデータが保存されたHDDやSSDは、確実なデータ消去を行わずに処分するといくつかのリスクが伴います。そうしたリスクを解消する方法としてデータ消去ソフトや物理的な破損といった自分で行うデータ消去方法もありますが、復元することができない確実なデータ消去を行うのであれば、専門業者への依頼が安全なのでおすすめです。
そして、実際の処分方法については各自治体の回収手順に従う、またはメーカーや回収業者に依頼する方法があります。データ完全に消去していれば個人情報の流出は回避できますが、間違った処分を行うと最悪の場合は罰金が処せられるので、ご紹介したいずれかの処分方法にて処分してみてください。