洗濯等でUSBメモリが水没した際の対処法！乾燥時間や注意点も解説

手軽に大容量のデータを持ち運ぶことが可能なUSBメモリですが「仕事やプライベートの大切なデータが入ったUSBメモリをポケットに入れたまま洗濯してしまった」といった経験がある方もいるのではないでしょうか？

そこでこの記事では、USBメモリを洗濯してしまったり水没させてしまった人のために、USBメモリを正しく乾かす対処法を紹介していきます。絶対にやってはいけないNG行動やデータが見れなくなってしまった際の復旧方法についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

USBメモリが水没してしまう原因

まずは、USBメモリが水没してしまう主な原因をいくつか紹介していきます。

ポケットに入れたまま洗濯してしまった

USBメモリは手軽に持ち運ぶことができるというメリットがあるため、ポケットに入れたまま忘れてしまい、そのまま洗濯をしてしまうというケースが多いです。特に、スマホなどはある程度の重さがあるため洗濯前に気付くことができますが、USBメモリは軽いものがほとんどのためどうしても気付きにくくなってしまいます。

うっかり洗濯してしまうことを防ぐためにも、洗濯前に一度ポケットの中身を確認する習慣をつけるとよいでしょう。

飲み物をこぼしてしまった

仕事中にコーヒーやお茶などを飲む人も多いかと思いますが、飲み物を誤ってこぼしてしまった際にUSBメモリが濡れてしまう場合があります。基本的にUSBメモリは濡れることを想定して作られていないため、少量の水分であっても故障の原因となる可能性があります。

仕事中に飲み物を飲む際には、「飲み物をUSBメモリの近くに置かない」「倒れても大丈夫な蓋つきタンブラーを使う」といった対策を取ることが大切です。

雨に濡れてしまった

雨に濡れてしまうのもUSBメモリが水没してしまう原因の1つになります。USBメモリをカバンなどに入れて持ち運ぶ人も多いかと思いますが、突然の大雨などでカバンなどが濡れてしまい中に入っていたUSBメモリにも水分がついてしまう可能性があります。

雨以外にもカバンを落とした衝撃で故障してしまうこともあるため、基本的にUSBメモリはカバンに直接入れるのではなく、ケースに入れて持ち運ぶようにしましょう

災害により水没してしまった

大雨や津波などの影響によって部屋に置いているUSBメモリが水没してしまうケースも考えられます。この場合、かなりの量の水がUSBメモリに入っている可能性が高いため、データの復旧は専門業者に依頼することをおすすめします。

洗濯・水没させてしまったUSBメモリを乾燥させる方法

ここからは洗濯等により水没させてしまったUSBメモリを乾燥させる方法を紹介していきます。

自然乾燥をさせる

USBメモリが水没してしまった場合、自然乾燥をさせることで内部の水分を取り除くことが可能です。直射日光が当たる場所に置けば早く乾くと思うかもしれませんが、直射日光によりUSBメモリ本体が故障してしまう可能性があるため、風通しの良い日陰に数日〜1週間程度置いておくようにしましょう。

冷蔵庫に入れて乾燥させる

冷蔵庫は結露を防ぐために内部にある湿気を外に逃がす構造になっており、USBメモリ内に溜まった水分を取り除くのに非常に効果的です。ただし、冷凍庫に入れてしまうとUSBメモリ内の水分が凍結してしまう可能性があるため避けるようにしましょう。

乾燥剤を使用する

乾燥剤を使用するのもUSBメモリ内の水分を取り除くのに有効な方法になります。乾燥剤を使用する際には水没してしまったUSBメモリと乾燥剤を一緒に密閉できる容器に入れて数日〜1週間程度置いておきましょう。乾燥剤がない場合は重曹などで代用することができますが、ホームセンターなどで簡単に手に入るため基本的には乾燥剤を使用することをおすすめします。

また、最近ではスマートフォンが水没した際に使う乾燥キットなども販売されているため、こういった商品をUSBメモリの乾燥に使用するのもおすすめです。

無水アルコールの中に入れる

無水アルコールの入った容器に水没したUSBメモリを入れて密閉すると、アルコールと水分が分離するためUSBメモリを乾燥させることが可能です。無水アルコールは密閉した容器で使用しないと意味がないため、必ず蓋がしっかりと閉まる容器を使うようにしましょう。

USBメモリを洗濯・水没させてしまった際のNG行動

ここでは、USBメモリを洗濯等で水没させてしまった際にとってはいけないNG行動をいくつか紹介していきます。本来復旧できたはずのデータが見れなくなってしまう可能性もあるため、しっかりと把握しておくようにしましょう。

濡れた状態でUSBメモリをパソコンに接続する

USBメモリが水没してしまったときに中身のデータが無事かどうか気になってすぐにパソコンに接続して確かめたくなる人も多いかと思います。しかし、水没したUSBメモリの中身に水分が残っている状態でパソコンに繋いでしまうと、ショートしてUSBメモリ本体が壊れてしまうことがあります。

さらに、USBメモリだけでなくパソコン本体も故障してしまう危険性があるため、USBメモリが濡れた直後にパソコンに接続するのは絶対に避けるようにしましょう。

ドライヤーの熱で乾燥させる

USBメモリ内の水分を素早く乾かすためにドライヤーなどの熱で乾燥させようと考える人もいるかと思います。しかし、USBメモリは精密機器なので、ドライヤーの熱によって内部の部品が故障してしまう可能性があります。

復旧できるはずだったデータが復旧できなくなってしまうケースもあるため、ドライヤーでUSBメモリを乾燥させるのは絶対に避けるようにしましょう。

USBメモリの乾燥後はUSBハブを使って確認するのがよい

水没したUSBメモリを適切な方法で乾燥させた後は、可能な限りパソコンに直接繋がずにUSBハブを使用して内部のデータが無事かを確認するようにしましょう。乾燥が十分に行われておらず、USBメモリ内に水分が残ってしまっていた場合、パソコンに直接繋ぐことでショートしてしまう可能性があるためです。

ただし、USBハブを使用すれば絶対にショートの危険性がないというわけではないため注意が必要です。

大切なデータの入ったUSBメモリが水没した場合はデータ復旧業者に依頼するのがおすすめ

水没したUSBメモリの乾燥や復旧を個人で行うと、失敗して症状が悪化してしまうケースがあります。特に、内部に水分が残っているのに気付かずにパソコンに繋いでショートしてしまうと、本来問題なく見れるはずだったデータが消えてしまうといったこともあります。仕事で使用しているUSBメモリや大切な写真の入ったUSBメモリが水没してしまった場合は、なるべく自力での復旧は避けて、早めにデータ復旧の専門業者に依頼することをおすすめします。

信頼できるUSBメモリのデータ復旧業者の選び方

水没したUSBメモリの復旧をデータ復旧業者に依頼する際に、どういった基準で業者を選べばいいのか迷ってしまう人も多いかと思うので、ここでは信頼できるデータ復旧業者の選び方のポイントをいくつか紹介していきます。

• 運営会社が信頼できる
• 大手企業や官公庁のデータ復旧実績がある
• セキュリティ対策がしっかりしている
• クリーンルームを保有している
• 成果報酬型を採用している
• 依頼前の初期費用がかからない

データ復旧業者を選ぶ際には、運営会社が信頼できるか、大手企業や官公庁からの実績があるかどうかなどをまず確認するようにしましょう。また、悪質な業者に依頼をしてしまうと情報漏洩などのリスクがあるため、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことも大切です。

費用の面では、データ復旧に成功した場合にのみ作業費用が発生する「成果報酬型」を採用している業者や依頼前の初期診断に費用がかからない業者を選ぶのもおすすめです。

USBメモリのデータ復旧業者の選び方や復旧費用相場に関してはこちらの記事で詳しく解説しているため気になる方はぜひ確認してみてください。

【2024年】USBメモリのデータ復旧おすすめ業者5選！復旧費用相場や優良業者の選び方も解説

洗濯・水没させてしまったUSBメモリのデータ復旧におすすめの業者3選！

ここでは、おすすめのUSBメモリのデータ復旧業者を紹介していきます。いずれも信頼できる業者ばかりなので、業者選びに迷った際にはまずはこちらの業者から検討していくことをおすすめします。

洗濯・水没させてしまったUSBメモリに関するよくある質問

最後にUSBメモリに関するよくある質問にいくつか回答していきます。

乾燥させたUSBメモリはその後も使って大丈夫？

水没してしまったUSBメモリを乾燥させてデータが確認できたとしても、すぐに故障してしまう危険性があります。大切なデータを守るためにも、早めにデータを新しいUSBメモリなどの記録メディアに移して、水没したUSBメモリを使用し続けるのは避けるようにしましょう。

キャップがついているUSBメモリは安全？

USBメモリの中にはキャップがついていて接続部分が守られているものもあります。しかし、このキャップは汚れやほこり、ちょっとした衝撃から守るためのものであって、防水の機能はないため注意が必要です。キャップをした状態のUSBメモリが水没してしまった場合、基本的に内部に水分が入ってしまったと考えて対処を行うようにしましょう。

USBメモリを乾燥させる際の時間はどれくらい？

USBメモリ内に入った水分の量や乾燥方法にもよりますが、基本的には1週間程度は乾燥させることをおすすめします。急いで乾かそうと直射日光に当てたりドライヤーの熱を当てるとUSBメモリ内部の部品が故障する可能性があるので、焦らずゆっくりと乾燥させることが大切です。

防水仕様のUSBメモリはある？

市販のUSBメモリの中には防水仕様のものもあるため、USBメモリを水没から守るために防水仕様のUSBメモリを使用するのもおすすめです。また、耐衝撃性に特化したものや防塵仕様のUSBメモリも存在しているため、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。

まとめ

USBメモリをポケットに入れたまま洗濯してしまったり、突然の雨や災害でUSBメモリが水没してしまった場合は、早急に乾燥させることが大切です。乾燥方法には、「自然乾燥」「冷蔵庫での乾燥」「乾燥剤や無水アルコールを使用した乾燥」などがあるので、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

大切なデータが入っている場合や乾燥した後にデータにアクセスできなかった場合はデータ復旧業者への依頼も検討しましょう。業者を選ぶ際には、「大手企業や官公庁のデータ復旧実績がある」「成果報酬型を採用している」といった項目をチェックして、信頼できる業者に依頼をするようにしましょう。