USBメモリを洗濯したときの4つの対処法！水没時のNG行動も解説

USBメモリを洗濯してしまいどのように対処したらいいか困っていませんか。USBメモリを洗濯したときは、風通しのよい場所や冷蔵庫に入れて乾燥させるのが効果的です。水分が残ったまま使用すると、USBメモリが破損したりデータが消失したりすることにつながる恐れがあります。そのようなトラブルを防ぐためにも、適切な対処法を知っておきましょう。

本記事では、USBメモリを洗濯してしまったときの4つの対処法を詳しく解説します。水没時のNG行動も紹介するので、USBメモリのデータを復旧したい人はぜひ参考にしてみてください。

USBメモリを洗濯したときの対処法

USBメモリを洗濯したときは、以下の対処法を試してみましょう。

• 風通しのよい場所で自然乾燥させる
• 冷蔵庫に入れて乾燥させる
• 密閉容器に乾燥剤と一緒に入れる
• 無水アルコールに浸す

1つずつ詳しく解説します。

風通しのよい場所で自然乾燥させる

USBメモリを洗濯してしまったときは、表面の水分を軽く拭き取った後、内部の水分も取り除くことが大切です。直射日光で乾燥させると、高温になることでUSBメモリが損傷してしまう恐れがあります。水分を取り除くときは、風通しのよい日陰に置いて乾燥させましょう。

乾燥期間は数日～1週間程度が目安ですが、湿度の高い梅雨時期などは乾燥時間を長めにすることをおすすめします。

冷蔵庫に入れて乾燥させる

冷蔵庫の内部は、湿度を低く保つように設計されているため、USBメモリを効率的に乾燥させることができます。ただし、野菜室は湿度が高く設定されているので、USBメモリの乾燥に不向きです。また、冷凍庫に入れるとUSBメモリ内の水分が凍結する可能性があります。USB乾燥させるときは、冷蔵室に入れるようにしましょう。

密閉容器に乾燥剤と一緒に入れる

乾燥剤をUSBメモリと同じ容器に密封することで、水分の除去効果を高めることができます。USBを洗濯したときは、乾燥剤に入れた容器で数日～1週間程度、密閉した状態で放置しましょう。

乾燥剤がないときは、市販の重曹やスマートフォン用の乾燥剤でも代用できます。

無水エタノールに浸す

水分による腐食が心配なときは、無水エタノールを使用する方法があります。無水エタノールは揮発性が高く、USBメモリの水分を取り除いてくれる効果があります。容器に無水エタノールを入れてUSBメモリを浸した後、風通しのよい場所で乾燥させましょう。

消毒用アルコールは水分を含んでいるため、USBメモリにダメージを与えてしまうリスクがあります。無水エタノールに浸すときは99%以上の純度の高いものを選ぶのがポイントです。また、エタノールが発火・引火する可能性があるので、風通しがよく、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。

USBメモリが乾燥したらUSBハブ経由で接続する

水没したUSBメモリをパソコンにつなぐと、ショートしてしまう可能性があります。乾燥後のUSBメモリを接続するときは、内部に水分が残っていることを想定して、USBハブを使用して接続することをおすすめします。

最初は短時間の接続で動作確認を実施して、正常に認識されればデータのバックアップを優先しましょう。

USBハブを使用することでショートを確実に阻止できるわけではありません。異常な発熱があったり異音がしたりするときは、すぐに使用を中止しましょう。

洗濯したUSBメモリが故障した場合はデータ復旧業者に相談するのがおすすめ

USBメモリが水没して故障してしまったときは、データ復旧業者への相談がおすすめです。専門知識や設備がない状況で修理すると、USBメモリの状態をより悪化させてしまう可能性があります。症状が悪化すると、USBメモリ内のデータが完全に消えてしまう場合も考えられます。

大切なデータを守るためにも、専門知識をもつデータ復旧業者に相談してみましょう。

信頼できるデータ復旧業者を選ぶポイント

水没したUSBメモリのデータを安全に復旧するためには、信頼できるデータ復旧業者を選ぶことが大切です。技術力や対応は業者によって異なるため、以下のポイントを押さえておきましょう。

• 成果報酬型を採用している
• セキュリティ対策がしっかりしている
• USBメモリのデータ復旧実績がある
• クリーンルームを保有している
• データ復旧協会DRAJに加盟している

データ復旧業者選びに迷ったときは、DRAJの加盟業者を選ぶのをおすすめします。DRAJ加盟業者は成果報酬制であったり復旧作業前に適切な説明を受けられたりするので、安心して相談できる環境が整っています。

おすすめのUSBメモリデータ復旧業者3選

USBメモリを洗濯したときのNG行動

USBメモリを洗濯してしまったときは、症状を悪化させないために以下の行動は避けるようにしましょう。

• 濡れたUSBメモリをパソコンに接続する
• ドライヤーで乾かす
• 自分で分解する

1つずつ詳しく解説します。

濡れたUSBメモリをパソコンに接続する

水分が残っている状態で通電すると、ショートしてUSBメモリやパソコンが故障する可能性があります。故障すると、高額な修理費用が発生したりUSBメモリ内のデータが完全に破損したりする場合もあります。

水没したときに「重要なデータだけでもすぐに確認したい」と考える人もいますが、表面は乾いていても内部には水分が残っている場合が多いです。この状態で接続すると、大切なデータが消失してしまう危険性があります。

そのような状況にならないためにも、水に濡れたUSBメモリをパソコンに接続するのは避けましょう。

ドライヤーで乾かす

ドライヤーによる高温乾燥には、USBメモリ内の電子部品が壊れたり、熱風で水分が内部に入り込んだりするリスクがあります。また、USB本体に急激な温度変化があると、基板に亀裂が入ってしまうことも考えられます。

「距離を離せば大丈夫」と考えてドライヤーを使用する人もいますが、USBメモリの内部は熱に弱い電子部品で構成されているため、破損につながることが少なくありません。

急いで乾燥させたい場面であっても、ドライヤーで乾燥させるのは避けましょう。

自分で分解する

USBメモリは、内部にホコリや指紋がつくだけで故障する可能性がある精密機器です。専門知識や設備がない状態で分解をすると、さらに症状が悪化してしまう可能性があります。一度分解すると、元の状態に戻すのは非常に困難で、復旧可能だったデータも失ってしまう危険性があります。

分解作業が必要なときは、専門技術をもつデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。

洗濯したUSBメモリに関するよくある質問

最後に、洗濯したUSBメモリに関するよくある質問に答えていきます。

USBメモリを水没させてしまう原因と対策は？

USBメモリを水没させてしまう主な原因は、以下のとおりです。

• 衣服と一緒に洗濯機で洗ってしまった
• 飲み物をこぼしてしまった
• 雨に濡れてしまった
• 災害により水没してしまった

コンパクトで軽量なUSBメモリは、ポケットに入れたことを忘れてしまうケースが多いです。USBメモリを洗濯してしまわないためにも、洗濯前にポケットの中身を確認する習慣をつけましょう。

また、USBメモリの近くに飲み物を置くのを避けたり、倒れても溢れない容器を使ったりするのも効果的です。USBを持ち運ぶときは、急な雨で濡れないようにケースに入れておくことをおすすめします。

乾燥させたUSBメモリはその後も使って大丈夫？

水没してしまったUSBメモリは、すぐに故障してしまう可能性があります。完全に乾燥したようにみえても、内部で腐食が進行している場合があるため注意が必要です。

USBの接続確認ができたら、早めに新しいUSBメモリにデータを移しておくことをおすすめします。突然データが見れなくなってしまうことも考えられるので、水没したUSBメモリを使用し続けるのは避けましょう。

キャップが付いているUSBメモリは安全？

USBメモリのキャップは汚れやほこり、衝撃から守るためであり、防水機能はありません。キャップで保護されていても、水没時は内部に水分が侵入していることを想定して処置することが大切です。

キャップをつけたまま乾燥作業をすると、キャップ内に湿気がたまってしまう可能性があるので、キャップを外した状態で乾燥させるようにしましょう。

防水タイプのUSBメモリはある？

市販のUSBメモリの中には防水仕様のものも販売されています。また、防水以外にも耐衝撃性に特化していたり防塵仕様であったりするUSBメモリもあるので、使用環境に合わせて適切な仕様を選びましょう。

USBの防水レベルは商品によって異なるので、使用前に確認しておくことをおすすめします。防水性能は「IP〇〇」という単位で、9段階で表されるのが一般的です。USBの防水レベルを確認するときは、商品概要や取扱説明書でチェックするようにしましょう。

USBメモリを乾燥させる時間はどれくらい？

USBが水没したときは1週間程度を目安に乾燥させるのがおすすめです。ただし、乾燥に必要な時間は湿度や温度、USBメモリの構造によっても異なります。密閉度の高いUSBメモリは、内部の水分が抜けにくいため乾燥に時間がかかることも考えられます。また、長時間水没していたときは、乾燥期間を長めに設定したほうがよいでしょう。

直射日光やドライヤーの熱を当てると、USBメモリ内の部品が故障する可能性があるので、時間をかけて水分を取り除くことが大切です。

まとめ

USBメモリを洗濯してしまったときは、冷蔵庫で乾燥させたり無水エタノールに浸したりすることで水分を除去できる可能性があります。濡れた状態でパソコンにつなぐと、ショートしてUSBメモリやパソコンが壊れてしまう可能性があるため、十分に乾かしてから使うことが大切です。

自分で対処するのが難しいと感じたら、データ復旧業者に相談することをおすすめします。専門知識や設備をもつデータ復旧業者であれば、水没したUSBメモリのデータを復元できる可能性があります。

大切なデータを取り戻すためにも、なるべく早く専門業者に相談してみましょう。成果報酬型を採用している」といった項目をチェックして、信頼できる業者に依頼をするようにしましょう。