データレスキューセンターの口コミ・評判とは？メリット・デメリットや料金目安も紹介

HDDやSDカード、USBメモリ、RAIDなどの機器が故障してしまいデータ復旧業者を探している人の中には「データレスキューセンター」という名前を目にしてどんな業者か気になっている人もいるのではないかと思います。

そこで、この記事では「データレスキューセンター」の口コミや評判について詳しく解説していきます。特徴や依頼するメリット・デメリットについても触れているので、データ復旧の依頼先を探している人はぜひ参考にしてみてください。

データレスキューセンターの基本情報

まずは、データレスキューセンターの概要について簡単に紹介していきます。

運営会社名	株式会社アラジン / Aladdin Inc.
本社所在地	〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-5-6 ハイヒルズビル3F
持ち込み拠点	福岡県 ※全国どこでも無料で集荷や郵送OK
設立年月日	2002年5月31日
対応可能なメディア	デスクトップパソコン / ノートパソコン / HDD / SSD / ビデオカメラ / カメラ / SDカード / USBメモリ / CD / DVD / フロッピーディスク / ICレコーダー / RAID / NAS など
報酬体系	成果報酬型 ※初期診断費用無料
セキュリティ	プライバシーマーク 認定 ISO27001(ISMS) 認証取得 「静脈認証」「セキュリティカード」「監視カメラ」による入退室管理 セコム(株)によるビル全体の監視
店舗受付 / 郵送受付	どちらも有り
支払い方法	・銀行振込

データレスキューセンターのデータ復旧料金目安

ここからはデータレスキューセンターにデータ復旧依頼を行った際の料金目安について障害の種類別に解説していきます。

障害のレベル	費用目安
軽度の論理障害	・メモリーカード/USBメモリー 9,800円～19,800円 ・HDD 19,800円～29,800円 ・CD/DVD 19,800円
重度の論理障害	・メモリーカード/USBメモリー 29,800円～49,800円 ・HDD 59,800円 ・CD/DVD 59,800円
軽度の物理障害	・メモリーカード/USBメモリー 39,800円～59,800円 ・HDD 79,800円 ・CD/DVD 49,800円
重度の物理障害	・メモリーカード/USBメモリー 78,000円～198,000円 ・HDD 98,000円～298,000円 ・CD/DVD 88,000円

※料金はすべて税抜き価格です

ちなみに、データレスキューセンターにおける軽度の論理障害は「システムファイルの破損やウイルス感染が見られる状態」、重度の論理障害は「ファイル構造情報の損傷やMBRの損傷、様々な要因が重なり高度な解析作業が必要な状態」のことを指します。

物理障害はHDDやUSBメモリなどが物理的に故障してしまっている状態のことで、障害の状況や記録媒体の容量などにより判断されることになります。

データレスキューセンターで対応可能な媒体一覧

次に、データレスキューセンターでデータ復旧の対応が可能な媒体・対応不可な媒体を一覧で紹介していきます。対応できない媒体もいくつかあるので事前にチェックしておくことをおすすめします。

対応可能	デスクトップパソコン ノートパソコン HDD / SSD ビデオカメラ / カメラ SDカード USBメモリ CD / DVD フロッピーディスク ICレコーダー RAID NASなど
対応不可	カーナビBlu-ray・DVDレコーダー本体（デジタル放送の録画）スマートフォンの本体ビデオテープ(8ミリ、DVテープ、VHS・β） など

データレスキューセンターのデータ復旧サービスの特徴・メリット

ここからは、データレスキューセンターのデータ復旧サービスにどういった特徴・メリットがあるのかについて詳しく解説していきます。

10年以上のデータ復旧実績がある

データレスキューセンターは、データ復旧の事業を10年以上にわたり行っているため、豊富なデータ復旧実績があるという特徴があります。個人・法人を問わずに対応が可能で、公式ホームページにも復旧実績がいくつも紹介されているため、気になる方はチェックしてみてください。

RAIDやNASなどの復旧にも対応できる

データレスキューセンターはHDDやSSD、SDカード、USBメモリといった一般的な記録媒体はもちろん、RAIDやNASなどのサーバのデータ復旧にも対応可能となっています。

ただし、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンのデータ復旧には対応していないため、その点は注意が必要です。

重度の障害にも対応できる

データ復旧が必要になる障害は大きく「軽度の論理障害」「重度の論理障害」「軽度の物理障害」「重度の物理障害」の4つに分けられます。基本的に「軽度の論理障害」以外は個人での復旧は難しいのですが、実績と技術力があるデータレスキューセンターであれば、重度の障害でも対応可能となっています。

最初に復旧可能なデータ一覧と費用を提示

データレスキューセンターでは、初期調査を行った後に必ず「復旧可能なデータの一覧」と「見積書」を提出してもらえます。復旧可能なデータの一覧をもらうことによって、復旧作業で本当に必要なデータを取り戻すことができるのかを事前に知ることができ、「どのデータが復旧可能かわからないのに依頼をするのは怖い…」「せっかく費用を払ったのに必要なデータが戻ってこなかった」といった状況を避けることが可能になります。

初期調査にかかる費用が無料でキャンセルも可能

データレスキューセンターの初期調査は基本的に無料となっています。

※重度の物理障害が発生しているSDカード、USBメモリーのみ4,800円（税抜）の調査費用がかかると公式ホームページに記載があります。

初期調査を終えた段階で、納得のいく見積もりでなかったり、必要なデータが復旧できないと判断できた場合にはキャンセル料もなく依頼を中止することが可能となります。

さらに、成果報酬型を採用している業者であるため、万が一データ復旧に失敗してしまった場合には費用を払う必要がないという点も安心して依頼できる特徴の1つといえるでしょう。

初期調査結果は媒体到着から48時間以内に報告

基本的に記録媒体の初期調査結果報告は、データレスキューセンターに媒体が到着してから48時間以内に行われます。業者によっては「連絡してから1週間以上経っても連絡がない」といったケースもあるため、明確に報告期限を設けているのは安心できるポイントだといえます。

また、初期調査にはいくつかのコースがあります。例えば、急ぎの場合には「スーパーエクスプレスコース」を選ぶことで、データ復旧費用が通常価格より40%UPする代わりに最短6時間以内に調査結果を報告してもらうことが可能です。

法人からの依頼実績が豊富

法人や官公庁といった大手からの依頼実績が豊富という点も、データレスキューセンターの特徴の1つです。法人や官公庁は個人情報や機密情報の復旧依頼を行うケースも多いため、データ復旧技術が高くセキュリティ対策がしっかりしている業者に依頼する傾向にあります。

そんな法人や官公庁からの依頼が多く、高評価をもらっているデータレスキューセンターは、ある程度安心して作業を依頼できる業者だといえるでしょう。

セキュリティに関する認証を取得している

データレスキューセンターは「プライバシーマーク」の認定と「ISO27001(ISMS) 認証」を取得しています。さらに、「静脈認証」や「セキュリティカード」「監視カメラ」による入退室管理も行っており、セコムによるビル全体の監視もしているため、セキュリティ面でも安心して依頼することができます。

基本的に年中無休で対応可能

年末年始、ゴールデンウイーク、お盆期間を除き、基本的に年中無休で対応が可能となっています。また、HDDなどを郵送してから48時間以内に初期診断結果と見積もりを提出してもらえるため、スピーディな対応ができるという点もデータレスキューセンターの特徴の1つとなっています。

データレスキューセンターにデータ復旧依頼をするデメリット

様々な特徴・メリットのあるデータレスキューセンターですが、依頼を行うデメリットもいくつか存在しています。デメリットもしっかりと理解したうえで依頼をするかどうかを検討するようにしましょう。

スマートフォンのデータ復旧には対応していない

データレスキューセンターではHDDやUSBメモリなど数多くのメディアの復旧に対応可能となっていますが、残念ながらiPhoneやAndoroidといったスマートフォンの復旧に対応できないという点はデメリットだといえるでしょう。その他、カーナビやブルーレイ、ビデオテープなどの復旧にも対応していないので、そういった媒体の復旧を検討している人は注意が必要です。

福岡県に本社があるため地域によっては持ち込みが難しい

データレスキューセンターは福岡県の福岡市に本社があるのみで、支店などはないため持ち込みを検討していても福岡在住の方以外は利用しにくいという点もデメリットの1つです。郵送での復旧依頼も可能となっているので大きなデメリットではないかもしれませんが、梱包をして送るといった手間と送料や時間がかかってしまうため注意が必要です。

障害の内容によっては費用が高額になるケースがある

データ復旧作業は軽度の障害であればそれほど費用がかからないケースもありますが、重度の障害になってくると費用が高額になるケースもあります。

データレスキューセンターの場合、HDDの復旧であれば軽度の論理障害だと高くても「29,800円（税別）」といった費用感になっていますが、重度の物理障害になると最大で「298,000円（税別）」となってしまう可能性があります。

また、重度の物理障害の中でも安く済む場合は「98,000円（税別）」と公式ホームページに記載があります。見積もりをもらってから想定していた金額と違いすぎてキャンセルをしてしまうと、郵送したメディアを返却してもらい、さらに別の業者を探すという時間がかかってしまうため注意が必要です。

データレスキューセンターの良い口コミ・評判

ここからは、実際にデータレスキューセンターにデータ復旧の依頼や見積もりの依頼を行った方の口コミと評判をいくつか紹介していきます。

【引用】
子供の写真と動画を保存したmicroSDカード(16GB)が壊れてしまったので、データレスキューセンター(以下、DRC社)様にデータ復旧をお願いしました。
実は、DRC社に依頼する前に、他社にも見積依頼をしたところ、1社目は10万5000円、2社目は13万円超を提示されました。しかし、DRC社は5万円強とのことだったので、こちらへお願いすることにしました。
私はオプションをつけず、通常スピードでの初期調査だったので、少し時間はかかりましたが、見積後はすぐに復旧してくださり、納品も速かったので満足しています。この度は本当にありがとうございました。他にも調子が悪いHDDがあるので(笑)、また復旧をお願いするかもしれません(´ω`)

【引用】
初めは他社で検討していましたが、お見積からご依頼までが明確である点、その高評価を知り、こちらでの依頼に変更しました。
私の場合、初期調査に時間がかかるケースでした。途中、進捗確認含め丁寧に対応くださり、知識の無い私でも理解できる、寄り添った説明に安心してお任せできました。
費用は決して安くはありませんが、調査期間と結果を踏まえると、むしろ良心的と思います。
数ヵ月前に他界した愛猫の写真と動画データ、無事に再現できる様子を涙しながら検収しました。
絶対に自力では解決できない事象だったので、専門的知識と技術力に、感謝が尽きません。

引用元：Google Map

良い口コミ・評判の総括

良い口コミには、「担当者の対応が丁寧」「納品が速かった」というものが多く見受けられました。中には初期診断に時間がかかってしまうケースもあるようですが、進捗の連絡をもらえることで安心して依頼できたという声も多く見受けられました。

データレスキューセンターの悪い口コミ・評判

【引用】

無駄に高額です。復旧するのにめちゃくちゃ時間かけてくれますが期待していた全てのデータは復旧されませんでした。以前に5万円程度の業者と復旧内容は同じでした。でもめちゃくちゃ遅いです。こんなに時間かけて復旧してくれるならと期待しても他の安い業者と復旧内容は何も変わりません。他の業者は5万円、こちらは35万円。無駄に高額しかもめちゃくちゃ遅いので酷くがっかりしました。

【引用】
外付けHDDがフォーマットをうながすようになってしまい依頼した。結果は1日以内で教えてくれるとのことで、この結果を確認後復旧する場合は更に数日を要すとのこと。。
診断結果はソフト的な破損とのことだったができるだけデータを復旧させたいからとのことで診断結果は2日以上遅れる。出てきた見積もりは9万超え。ということで断念。
ダメ元で9000円ほどのソフトを購入、使ったらなんなく完全復旧。
なんだそれ。。。診断結果まで5時間。復旧作業に6時間。
素人にはわからない分野なので言い値の世界だなと怖さを感じた。
ちなみにお断りをすると伝えると30％値引きするからどうか、というお話になりました。

引用元：Google Map

悪い口コミ・評判の総括

悪い口コミには、「費用が高額だった」「復旧に時間がかかった」という声が見受けられました。費用に関しては障害の種類などにより大きく変わるのと、個人の感じ方もあるため一概には言えませんが、良い口コミを載せている方からも「費用は高かったがデータが復旧できて満足」といったコメントがありました。

また、良い口コミで「納品が速かった」というコメントがあった一方で、「復旧に時間がかかった」という悪い口コミも見受けられました。こちらも障害の度合いによって変わって来ると思いますが、急いでいる方は「初期診断の結果は48時間以内に出るが内容によっては48時間を超えるケースもある」「初期診断後に正式な依頼をしてからデータ復旧作業に移るのでその時間が追加でかかる」といった点を考えておくようにしましょう。

データレスキューセンターの復旧事例

ここからは、実際にデータレスキューセンターが行ったデータ復旧の事例をいくつか紹介していきます。自分の状況とよく似た事例があれば安心して依頼をすることが出来ると思うので、チェックしてみることをおすすめします。

外付けHDDの復旧事例

マイコンピュータ上で外付けHDDを認識しているが、開こうとすると「使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか？」と表示されてしまう

→ レベル3の物理障害と論理障害が発生している状態でしたが、修復処置を施す事で約162GBのデータを復旧。

水没したHDDの復旧事例

東日本大震災の津波によりHDDが水没してしまった

→ 洗浄等の処置と読み取り作業が難航したが、物理的処置を施す事でディスクイメージ取得に成功。最終的にHDD内の99%のデータを復旧。

参照元：データレスキューセンター公式ホームページ

データレスキューセンター以外のおすすめデータ復旧業者3選

最後に、データレスキューセンター以外でおすすめのデータ復旧業者をいくつか紹介していきます。費用相場やサービス内容、担当者の態度などを見極めるためにも、複数社を比較検討したうえで実際に依頼する業者を選ぶようにしましょう。

まとめ

この記事では、データレスキューセンターの特徴やデメリット、口コミ、評判などについて詳しく解説してきました。技術力や復旧実績、セキュリティ対策といった面では信頼できる業者の1つではないかと思いますが、費用面や復旧速度に関しては不満の声が見受けられたので、正式な依頼をする前に費用やデータ復旧にかかる期間などに関して明確にしておくことをおすすめします。

データレスキューセンター以外にも信頼できるデータ復旧業者は存在しているため、複数業者に相談を行うことをおすすめします。