「PDFファイルが破損しています」と表示される6つの原因と解決法！おすすめのデータ復旧業者も紹介

「PDFファイルが破損しています」と表示されて困っていませんか。この表示が出る原因には、PDFを読み込むソフトのバージョンが古かったり、ファイル転送時にエラーが発生していたりすることが考えられます。

この記事では、PDFファイルが破損して開けないときの6つの原因とそれぞれの解決法を詳しく解説します。破損したPDFファイルの修復方法も紹介するので、PDFファイルが開けず困っている人はぜひ参考にしてみてください。

PDFが破損していますと表示される6つの原因と解決法

PDFファイルが破損していますと表示されるときは、以下の6つの原因が考えられます。

• PDFを読み込むソフトのバージョンが古い
• ファイルの転送時にエラーが発生していた
• ハードウェアが故障している
• ウイルスに感染している
• ファイルの保存中にエラーが発生していた
• ブラウザのキャッシュや拡張機能が干渉している

それぞれの解決法も合わせて紹介します。

PDFを読み込むソフトのバージョンが古い

PDFリーダーのバージョンが古いと、PDFファイルを正しく読み込めない可能性があります。古いバージョンのPDFソフトを使っていると、破損していないPDFファイルを開いたときに「PDFファイルが破損しています」と表示されることがあります。

PDFリーダーのバージョンが古いときは、以下の方法を試してみましょう。

Adobe Acrobat Readerの最新バージョンへ更新する

Adobe Acrobat Readerのバージョンが原因のときは、最新版へのアップデートでPDFファイルを正常に開けるようになります。以下の手順で更新しましょう。

1. Adobe Acrobat Readerを起動→画面上部の「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」を選択する
2. アップデートできる場合はダウンロード画面が表示されるので「ダウンロード」ボタンをクリックする

別のPDFリーダーで開く

別のPDFリーダーに変更することでファイルが正常に開けるようになることがあります。Adobe Acrobat Reader以外にもUPDFやFoxit Readerなど、無料で利用できるPDF閲覧ソフトがあるので利用してみましょう。

PDFリーダーの変更によってファイルが表示される場合は、使用しているPDFリーダーの不具合が考えられるので、再インストールをしてみてください。

ブラウザでPDFファイルを開く

Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザには、PDFファイルの表示機能が搭載されています。以下の手順で試してみましょう。

1. 開きたいPDFファイルを右クリックする
2. 「メニュー」→「プログラムから開く」を選択する
3. 一覧から「Google Chrome」や「Microsoft Edge」など使用するブラウザを選んでクリックする

ファイルの転送・保存時にエラーが発生していた

PDFファイルの転送や保存時にエラーが発生すると、ファイルが破損してしまう可能性があります。主な原因として、メールの送受信やUSBメモリへのコピー、ダウンロード中のエラーが考えられます。特にメールには添付ファイルの容量制限があるため、容量が大きいPDFは正常に開けない場合があることに注意が必要です。

再度PDFを転送・保存する

転送前や保存前のPDFファイルが正常に開く場合は、もう1度転送したり保存し直したりしてみましょう。OutlookやGmailの添付ファイル制限は25MBとなっているため、これよりも大きなファイルの場合は圧縮が必要です。以下の手順で試してみてください。

1. Acrobatオンラインツールの「PDFを圧縮」ページにアクセス→圧縮したいファイルをアップロードする
2. 圧縮レベルを選択する（容量優先は「高」画質とサイズのバランスは「中」画質湯銭は「低」を選ぶ）
3. 「圧縮」をクリックする

ハードウェアが故障している

HDDやUSBメモリが故障すると、内部のPDFファイルが破損してしまう可能性があります。また、ハードウェアの空き容量が極端に少ない場合も、ファイルが正常に保存されない原因となります。

ハードディスクやUSBメモリの状態を確認する

HDDやUSBメモリ内のファイルが開けるかを確認してみましょう。他のファイルが正常に開く場合はPDF自体に問題があると考えられます。ファイルがまったく開けない場合は、機器の故障が疑われます。無理に修復しようとすると他のデータまで失われてしまう可能性があるので、データ復旧業者に相談しましょう。

ウイルスに感染している

信頼できないサイトからダウンロードしたり、身に覚えのないファイルを開いたりすると、ウイルスに感染してしまう可能性があります。ウイルスに感染すると、PDFファイルの暗号化や改ざんによってデータが開けなくなることがあります。

ウイルス対策ソフトでスキャンする

ウイルスへの感染が疑われるときは、セキュリティソフトで開けないPDFファイルをスキャンしましょう。加えて、パソコン本体やUSBメモリをスキャンしておくと安心です。

ブラウザのキャッシュや拡張機能が干渉している

ブラウザでPDFファイルが開けないときは、キャッシュの不具合や拡張機能の干渉が考えられます。キャッシュは一時的な情報保存の仕組みのことです。キャッシュが破損すると、PDFを正しく読み込めなくなる可能性があります。

ブラウザのキャッシュを削除する

キャッシュが原因でPDFが開けない場合は、以下の手順でキャッシュを削除しましょう。

【Google Chromeの場合】

1. ブラウザ右上の3点リーダーをクリックする
2. 「履歴」→「閲覧履歴を消去」を選択する
3. 「期間」から「全期間」を選択する
4. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
5. 「データを消去」をクリックする

【Safariの場合】

1. 「設定」をクリックする
2. 「詳細」→「Webデベロッパ用の機能を表示」にチェックを入れる
3. メニューバーに表示された「開発」から「キャッシュを空にする」を選択する

破損したPDFを修復する方法

解決法を試してもPDFが開けないときは、ファイル自体が壊れていることが考えられます。

ここでは、破損したPDFファイルの修復方法を紹介します。

PDFファイルを以前のバージョンに戻す

PDFファイルを以前のバージョンに戻すことで、破損前の状態に戻せる可能性があります。以下の方法を試してみましょう。

1. 破損したPDFファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択する
2. 「以前のバージョン」をクリックする
3. リストから復元したいバージョンを選び、「復元」をクリックする

オンラインPDF修復ツールを使用する

破損したPDFファイルを「オンラインPDF修復ツール」にアップロードすることで修復できる場合があります。ツールを探すときは「オンラインPDF修復ツール」と検索するのがおすすめです。

PDFファイルのアップロードによって情報漏洩に発展する可能性があるので、重要なデータが入ったファイルの復元に使うのは避けましょう。

専用の修復ソフトを使用する

オンラインツールで修復できないときは、専用の修復ソフトを活用しましょう。修復ソフトを選ぶときは、修復成功率やサポート体制、価格などを比較することが大切です。

体験版や無料トライアルがあるソフトを選んで、実際に試してみるのがおすすめです。

データ復旧業者へ相談する

オンラインPDF修復ツールや修復ソフトを使用しても修復できないときは、データ復旧業者への相談がおすすめです。専門知識がある業者であれば、破損したPDFも復元できる可能性があります。

大切なデータを復旧するためにも、無理な修復をせずにデータ復旧業者へ相談するようにしましょう。

信頼できるデータ復旧業者の選び方

PDFファイルの復旧確率を高めるためには、信頼できるデータ復旧業者を選ぶことが大切です。データ復旧業者を選ぶときは、以下のポイントを確認するようにしましょう。

• 成果報酬型である
• セキュリティ対策がしっかりしている
• 官公庁や大手企業のデータ復旧実績がある
• ホームページに復旧費用が明記されている
• データ復旧協会DRAJに加盟している

PDFファイルのデータが外部に漏れないか不安なときは「ISO認証」や「プライバシーマーク」の認定を受けているかを確認するのがおすすめです。

おすすめのデータ復旧業者3選

PDFが破損したときのよくある質問

最後にPDFが破損したときのよくある質問に回答します。

AndroidスマホでPDFが開けないときはどうしたらいい？

AndroidスマホでPDFファイルを閲覧するには、GoogleドライブやAdobe Acrobat Readerなどのアプリをインストールする必要があります。これらのアプリをインストールして、開きたいPDFファイルを選択すると閲覧できるようになります。

iPhoneでPDFが開けないときはどうしたらいい？

iPhoneではブラウザやアプリのどちらでもPDFファイルを開けます。ブラウザで開けない場合は、スクリーンタイムの制限がかかっている可能性があるので、以下の手順で制限を解除しましょう。

1. 「設定」→「スクリーンタイム」をタップする
2. 「コンテンツとプライバシーの制限」をONにする
3. 「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」をタップする
4. 「制限なし」に設定する

Adobe Acrobat ReaderなどのアプリでもPDFファイルを閲覧できます。

PDFの安全な保存方法は？

PDFファイルを安全に保存したい人は、以下のポイントを押さえておきましょう。

• 信頼できるPDFリーダーを使用する
• ウイルス対策ソフトを導入する
• PDFファイルを定期的にスキャンする

ウイルスから守るためにも、対策ソフトで定期的にファイルの安全性を確認するようにしましょう。

データ復旧業者にPDFデータの中身を見られる？

データ復旧業者がPDFファイルの中身を見ることは基本的にありません。ただし、データ復旧ができているかを確認するためにファイルを開く可能性があります。一時的にPDFデータを確認することになりますが、正常に開けるかどうかの確認程度なので情報漏洩の心配はないでしょう。

情報漏洩が心配な方は、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ

「PDFファイルが破損しています」と表示される原因には、PDFを読み込むソフトのバージョンが古かったりファイルの転送時にエラーが発生したりしていることが考えられます。PDFリーダーのアップデートやブラウザを活用することで、PDFファイルを開ける可能性があるので試してみましょう。

PDFが破損している場合は、データ復旧業者に相談するのがおすすめです。情報漏洩が心配なときはISO認証やプライバシーマークの認定を受けている業者を選びましょう。